〇〇を捕る猫と、〇〇〇を捕る犬

母方の祖父の家は本物の野中の一軒家で、他に人家はありません。現在は兄が田舎料理屋として利用しています。福岡県では有名な大規模ダムの上流沿いに開けた土地なのですが、店舗の営業がないときはまったく照明がなく、真っ暗な状態です。

 

 

私が小さいころまでは祖父・祖母が二人で住んでいて、周辺に2~3戸ほど住居もある山間の小集落でした。私は祖父母が大好きで、毎週末の休みには、4㎞の道のりを歩いて遊びに行きました。建物は祖父の曾おばあさんが嫁いできたときに作られたもので、県の指定文化財の誘いを受けたこともある古い茅葺屋根の家でした。

その祖父母がこの家に住んでいたころ、いっしょに猫と犬とを一匹づつ飼っていました。猫の名前は覚えているのですが犬の名前は忘れてしまいました。猫は”たま”といい、グレー系の模様と白い毛の普通の猫でした。犬は田舎には珍しくシェパードで、お決まりの黒に茶の毛色でした。

子ども心に環境とは恐ろしいと思ったのは、この犬と猫の日常を見てからです。”たま”は家の中で活動していたのですが、初夏の昼下がり、いい風が吹く午後でした。昼寝をしていた私は「ボトン!」という大きな音で目が覚めました。その後に、”たま”の「フギャー!」という叫び声を聞ききました。

音のする座敷の戸を開けてびっくりしました。2mを超えるような大きな蛇と”たま”が闘っていたのです。蛇は家に住みつくと言われる青大将だったと思います。まるでコブラとマングースの戦いを見ているようでしたが、意外に決着は短時間で着きました。”たま”はあっさりと蛇の首の部分を噛んで、そのまま引きずり縁側から外に消えていきました。

次にびっくりしたのは縁側で日向ぼっこをしていた時、近づいてきたシェパードがじっと何かを狙っているのを見たときです。体制を低く構えたシェパードは、丸太で作った柵の上にいるスズメを狙っていました。まったく動かず数秒間、突然シェパードは柵めがけて飛び掛かりました。振り向いたシェパードの口にはスズメが咥えられていました。

ここの犬や猫との距離が遠くなったのはこの事件以来です。しょせん、動物は動物なのです、今のように〇〇フードみたいなもを与える時代であれば、ペットが野生の動物を襲うなんてことは考えられないのでしょうが。この旧家で飼われていた犬・猫はペットの枠を超えて、野生の獣だったのです。人も動物もそうですが、環境に大きく左右されることは間違いありません。

 

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