やっぱりラーメンはとんこつでしょう

ご近所に焼き鳥屋さんが経営する新しいラーメン屋さんがオープンしました。看板には「横浜家系」と書かれています。家系というのは横浜が発祥で1974年以降に広まったラーメンのカテゴリーらしいです、醤油とんこつで太麺のストレートが特徴です。トラック運転手をターゲットに始めたとのことで、私には少々、塩からい感じでした。

「家系」は醤油とんこつというものの、あまり豚骨は感じませんでした。東京で豚骨ラーメンというと「博多天神」さんが、私にとっての一番です。北部九州で提供される豚骨スープに最も近いのが、ここのスープだと思います。同じではありません、どこの地方ラーメンも東京に進出すると味が変わります、いや変えないといけないのです。北の人も南の人も、平均的に楽しめる味、それが東京です。

まだ福岡在住の頃、東京からお客さんが来て「本場のトンコツらーめんが食べたい。」ということで長浜ラーメンに案内したことがあります。ほとんどの場合、中州でお酒を飲んで締めってことになりますので、おなかはパンパンです。店の前には煮込んだスープのトンコツ臭がたちこめます、この臭いを嗅いだ途端に「気分が悪い」と言われ終了です。

九州でのトンコツの源流は久留米です。東京で流行り始めたラーメンを修行して持ち帰ったのが久留米の人だったと聞いてます。横浜で修行して久留米に出した店は「南京千両」という店でした。しかし、この時のスープはとんこつでも透明なスープだったそうです。

「南京千両」のオープンから10年後、「三九」というラーメン屋がオープンするのですが、ここの店主が失敗してできたのが白濁のトンコツスープと言われています。以来、九州地区のトンコツは白濁のものが使われています。唯一、影響を受けていないのは鹿児島です。鹿児島は沖縄のソーキそばと同じように、とんこつを「かつをダシ」で割る、あっさりタイプのスープです。

さて、「山九」を経てトンコツラーメンはどんどんと広がっていくのですが、私が一番好きなのは「丸星」のトンコツラーメンです。久留米から福岡市内に向かう国道沿いにあるのですが、主に長距離トラックの運転手さんが利用されています。勿論、いっぱんのお客さんもたくさん来られます。

とにかくトンコツなんです。表にはやっぱり、すごい臭いが漂っています。それでも最近は臭みが弱くなった感があります。昔、沖縄に行くと年長の方が「ヒージャ」を食べに連れて行ってくれました。ヤギの煮込み料理です、その臭いはものすごく、地元の若い人ですら敬遠するほどでした。地元の料理というものはクセが強ければ強いほど愛されるのではないでしょうか。

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