「LA LA LAND」とロングラン

昔からミュージカルは嫌いだといいつつ見てしまう。ひと昔前の定番はほとんど見ている「セリフが歌なんて」気持ち悪いと思っていた。しかし見てみると「楽しい」。デミアン・チャゼルの2作目(私が見るのは)となる「ラ ラ ランド」を見てきた。「面白い」アカデミー賞なんて肩書がなくてもいい映画だった。

さて私が気になるのは映画の上映期間である。近年、単館で映画をやっているところなどほとんどなく、行くとすればシネコンなのだが、シネコンの場合、客の入りが悪いと次々にスクリーンのランクが下がり、上映時間も昼1回と終映の2回だけになったりする。ファーストランの最低期間は3週間と聞いたことがあるが、入りが悪いとこの期間も終えることはできないらしい。

これまでのロングラン記録は「ウエストサイドストーリー」(1961年)でなんと511日、1年4か月にも渡って上映された。そう、最長記録はミュージカル。恐らくは私のように「ミュージカルは変」などと言ってはいても、見たら「面白い」という観客がたくさんいないとこういう結果にはならない。先日BSでこの映画を見たが古くない「実にいい」、逆にララランドは「昔」を感じさせる色使いやファッションだった。主人公ミアが乗るのがプリウスでゴズリングの車は大型のアメリカ車、現代と過ぎ去ったいい時代がごっちゃになった感がある。

実際、過去のミュージカル作品へのオマージュを込めたシーンがあちこちあるそうだが、私には「雨に歌えば」の雰囲気を感じられるシーンくらいしかわからなかった。いづれにしろ、よーく研究されて作られた映画である。監督デミアン・チャベスの父親はプリンストン大学の教授、細かく過去の事象を学び積み上げる姿勢は遺伝なのだろう。

ちなみに私の中学時代は「燃えよドラゴン」が超ロングランを続けた。しかし、歴代の高興行収益作品群には入っていない。長く上映するってことは人気があって収益も上がると単純に考えるのだが、まあいい。「LA LA LAND」には頑張ってもらいたい、少し忘れかけたころにロングランしたこの映画を見たい。

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