筑後川紀行と「鯉捕りマーシャン」

昭和40年代に福岡ローカルで放送されていた「筑後川紀行」という白黒番組のお話です。先回「カッパ」の話をしましたので今回は第2回として「鯉捕りマーシャン」のお話をしたいと思います。そもそも「カッパ」と「鯉捕り」の話は、先輩から伝え聞いた話で、私も実際に放送は見てませんし、筑後川で鯉を取る人と会ったわけではありません。しかし、この話は筑後弁で聞くと強烈に面白いため、ごく一部の郷土愛に溢れた人間の間では使命として、口伝で伝えている話です。今日、ネットがこれだけ発達しているのですから、いい悪いは別として「鯉捕りマーシャン」のお話を広めたいと思います。

【ナレーション】

「今日は鯉捕りマーシャンで有名な筑後川にやってきました。昨日からは雪も舞う極寒の気候となっています、裸で川に入り素手で鯉を捕るというマーシャンさん本当に大丈夫なのでしょうか?」

【鯉捕りマーシャン】

「冬やけん寒かとが当たりまえたい。ばってん、こげんして醤油ば飲めばすぐ、ぬくうなるったい。」                              ※一升瓶から醤油をラッパ飲みにするマーシャン。水泳パンツ1枚の姿で筑後川に入っていく。しばらくして50cmはあろうかという鯉を両腕でしっかりと抱えて川から上がってくるマーシャン。(醤油を飲んで体温を上げる行為は実際に行われていました、量を摂りすぎて病院に担ぎこまれることもあったようです。)

【ナレーション】

「今、マーシャンが鯉を、大きな鯉を抱えて川から抱えて戻ってきました!いやー大きい‼」                                  ※唇が紫色になり震えながら巨大な鯉を抱えるマーシャンにマイクを差し出す取材の人間。                                  「今日も大成功でしたね。」

【鯉捕りマーシャン】

「あたりまえたい。いつだっち摂りきるとばい。こうやって潜ろうが、そして鯉ば見つけたら後ろから近づくったい。こそーと、目ば隠してこう抱き取ったら鯉が捕るるったい。やさーしゅ持って、そのまま上がってくると、ほら、こげんなふうたい。ワッハッハ、へークション。」                      ※標準語訳//当然だ。いつでも摂れる。こうやって潜って、そして鯉を見つけたら後ろから近づくんだ。こっそりと、目を覆って抱き取ったら捕れるんだ。優しく持って、そのまま上がってくると、ほら、こんな状態だ。(くしゃみ)

うーん、どうしても面白さが伝わりにくいですね、でも仕方ありません。そのうち機会があれば私が筑後弁で語ってあげます。この鯉捕りマーシャンは実在の人物で、筑後川周辺で知らない人はいませんでした。ちなみに美人女優の吉瀬美智子さんも筑後川周辺の出身です。

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