走るということは単純に見えて、そうじゃない

見ましたか?世界リレー選手権、バハマの首都ナッソーで422日~23日の2日間のわたり開催されていました。各リレー種目の上位8ヵ国には、世界陸上2017ロンドン大会への出場権が与えられるそうです。

私が小・中学校の頃は校庭を公式に走る場合、例えば50m走のタイムを計るとか体育祭で走るとか、そういう時は表層にある小さな小石まで掃き出してコースを作り、硬い土が表面にでるような状態を作ります。陸上競技でいうところのアンツーカーの状態です。

 こうしてコースを作り、生徒は「裸足」でこのコースを走るのです。私も中学生までは全力で走る時には「裸足」でなければならないと思い込んでいました。全生徒がアベベ状態だったのです(ご存知ない?)。とにかく、トラックを走る=「裸足」です。

中学生の頃、福岡県の広域スポーツ振興で、近い地区の中学校が集まって陸上大会が開かれました。毎年やっていたようなのですが、私たちの学校は僻地の少人数の学校だったために任意参加となっていたようです。その年は、熱血先生が赴任してきて「子供たちに多くの機会を」ということで参加することになりました。

私は100mを走ることになりました。予選から決勝までは4回走らなければなりません、2度の予選+準決勝+決勝。同行した担当の熱血先生は「参加することに意義がある。がんばればそれでいい」と最初から結果は期待していなかったようです。

私は走るのだから当然「裸足」だと思い予選時から靴下を脱いで「裸足」で走っていました。結果は1次、2次、予選ともにぶっちぎりの1着でした。引率の熱血先生も驚いていましたが、他校の先生や生徒も驚いた様子でした。結果ではなく「裸足」に。 

私もどうも「おかしい?」とは思っていました。コースは清掃してあるため、小石などはなく「裸足」で走ってもケガをするようなことはなかったのですが、私たち以外に「裸足」などで走っている生徒はいないのです。

準決勝の時に引率の先生がどこから借りてきたのか、針のついた靴を持ってきました。「これを履くと早く走れる」と手渡され履いてみましたが、どうもしっくり来ません、生徒数の多い学校では陸上部という走るための部活動があり、そこで使われているのが、この針の付いた靴、後に名称を知ることになる「スパイク」だったのです。

スパイクを履いての準決勝、多少の違和感はありましたが、これもぶっちぎりで1位を獲得しました。さすがに決勝になると例の陸上部とやらの生徒ばかりが残っており、みなが針付の靴を装備しています。私は心中では笑っていました「今日の私には、この靴がある」。

位置につき、決勝のピストルが鳴らされました。ゴール手前3mほどのところで左手から出てきた図体のでかい奴がスローモーションで前に出ていきます。結果、2位で終わりました。熱血先生は何やら審判に言ってましたが、私は僅差で負けたことを自覚していました。

私が高校に入るとすぐに「陸上部」に入りました。理由は簡単です、針付の靴=スパイクを履いて思う存分に走って見たかったのです。

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