毎月29日は「ニク」の日知ってます?

今日はすでに30日、昨日書けば良かったと後悔しています。毎月29日は「ニク」の日です、別に意図があるわけではなく近所のスーパーで毎月「ニク」の日をやっていて、なるほどと思ったので書いてみました。私は小さなころは山間部で育ちましたので、肉も魚も専門店がなく日常的に食卓で牛や豚などの食肉を見ることはありませんでした。

私が初めて豚肉を食べたのは北九州・小倉の叔父の家に、夏休みに兄と遊びに行ったときです。叔母さんが今日は「トンカツだからね」と言います。???カツ、いったい何なのかわかりませんでした、その日の夕食の食卓に”奴”は現れたのです、サクサクのパン粉を身にまとい口に含むと肉汁が溢れる”奴”が、とは言ってもこれが初対面だったために、私も兄も対応に困ってしまいました。

叔母と叔父は、ナイフとフォークを使って切って食べるのだと説明し、私と兄の分を切ってくれました。初めてナイフとフォークを使うところを見ました。家に帰ってから母に叔父の家でトンカツという不思議な食べ物を食べたこと、それにはナイフとフォークを使うことなどを説明すると母は「叔父さんとこは西洋風やろが、うちは浄土真宗やけん、そげんもんは食べんとよ」と言われ、仏教徒はトンカツは食ってはいけないものだと思っていました。

それから数年はカレーの具は魚肉ソーセージ、ハレの日の肉料理はから揚げといった日々が続き、豚や牛に対する憧れは消えていました。とある日、母が豚肉を遠方にスーパーから買ってきて「トンカツ」を作ったのです、私が中学生のころだったと思います。「浄土真宗なのに豚肉を食べても大丈夫なのか?」母に尋ねると「はあ、うちは東本願寺派やけん関係なかと」とそっけない答え。

もちろん、母は私が小さい頃はめんどうだったので適当な作り話をしていたのです。しかし、東本願寺派は豚を食べても大丈夫というのはどういう了見だったのでしょう、笑うしかありません。

ちなみにこの日、母はナイフ+フォークを初めて家庭に導入し、それはイタリアのメディチ家がフランスにナイフとフォークを使う文化を持ち込んだのと同じくらい画期的なことでした。(違います。)このとき問題になったのは、ごはんをどう食べるかでした。母は自慢げに笑いながらフォークの背にナイフでご飯を乗せて食べました。

私たちは驚きを隠せませんでした、母がフォークで食べる食べ方を知っていたのです。父、兄みな真似をしてフォークの背にご飯を乗せますが無常にも、ご飯はフォークから落ちていきます。以来、私は公式な食べ方としてフォークの背にご飯を乗せて食べ続けていますが、どうも違う気もします。「ニク」の日は昨日でしたが、今日はトンカツでも食ってみましょう。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA