「すーすーすー」と「とっとっと」の正しい使い方

 

今朝、若い方から方言に関しての質問がありました「昨日テレビでやってましたけど、鹿児島で『けけけ』(貝を買いに行け)みたいなの。確か、博多弁も有名なのがありましたよね」「同じように言葉重ねるやつ」、私は有名な2つの言葉を言ってみました「すーすーすー」と「とっとっと」。彼は満面の笑みで「そうそれです。『す』は”する”の三段活用で『と』は”取る”の三段活用ですかね?」なかなか面白い発想です。

この二つの方言は福岡出身のタレントさん、武田鉄矢さんなんかが広めたと言われていますが関東域で広がった理由はわかりません。発音的に面白いので、取り上げられる機会が多かったのだと思います。また、年配の方しか使わない古い語法でもなく、日常的に使われていることも理由のひとつかもしれません。

まず「すーすーすー」は、身体的に寒さを感じるときに使用します。「なんか部屋がすーすーすー?どっか戸が開いとらん」(なんか部屋が寒くないか?)というように使い、<すーすー>+<すー> 形容詞(寒い)+動詞(~の状態に「ある」)って感じですかね、品詞分解すると難しい説明になってしまいました。やはり、状況で感覚的に掴んでもらうのが一番でしょう、例えば丈の短いTシャツを買ってしまい背中が出ている友人を冷房が効いた部屋で見たとき「そのTシャツすーすーすー」「おう、そげんたい」、いかがでしょう。

次に「とっとっと」、これはなんとなくわかるような気がするのですが「なんで、そのケーキ食べんと?」(なぜ、そのケーキを食べないの?)「これは、とっとっと」(これは、とってあるんです。)というように使います。やはり状態を表わす合成語なのですが、<とっと>+<っと> 副司(取って)+動詞(~の状態に「ある」)という構成?明確にひとつひとつの言葉に分解して、その働きを解説するのは難しいです。この言葉は”何かを意図的に使わず、もしくは食べずに残しておく”状況を説明します。「そのパン、食べんとやったらちょうだい」「これは、後で食べるけん、とっとっと」こんな感じですかね。

私の住んでいた地域は、地理的に峠だったので登って来る道がいろんな地区の方言を運んで来て、珍しいものがけっこうあります。「ひゃー、てがてー」(ひゃー、恥ずかしい)大分方面の言葉らしいです。「けしんみゃった」(死んでしまった)宮崎方面、「この仕事はよだきー」(この仕事はきつい)大分方面、など々です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA