最初に見た時は変なハサミ男だったのが、今じゃ海賊?

ジョン・クリスファー・デップ2世ことジョニー・デップを初めて見たのは1990年の「シザーハンズ」でした。この頃から監督のティム・バートンとは相性が良かったのかも知れません、顔中傷だらけで、手がハサミの青年が丘の上の古びた屋敷から住宅街に降りてきて騒動を起こす、現代のおとぎ話として十分に楽しめる内容でした。私がびっくりしたのは、その3年後「ギルバート・グレイプ」で知的障害を持つディカプリオ演じる弟を持つ兄役を見たときでした、白塗りでハサミの手をカシャカシャ言わせていたあんちゃんがこうなったんかい、と思ってしまいました。家庭に問題を抱えて田舎町で生きていく繊細な青年の役を見事にこなしていました。この映画でディカプリオがアカデミー賞にノミネートされましたが、彼の演技があったのはジョニー・デップの支えがあったからこそだと思います。

彼がジャックとして登場するのは「ギルバート・グレイプ」から10年後の2003年になります。以降は皆さんもご存知の「パイレーツ・オブ・カビリアン」のジャック・スパロウです。まあ娯楽大作ですから、それなりでけっこうなのですが、私はどうしても「ショコラ」「チャーリーとチョコレート工場」「スウィニー・トッド」などのジョニー・デップが好きです。ハリウッドで稼ぐ俳優の上位にランキングされ、年収は40億円以上とも言われていますが、今までの彼の仕事を見た時、ハリウッドならば払うべきと思ってしまいます。

彼の独特の雰囲気はその混血性にあるのかも知れません、彼はフランス、アイルランド、ドイツ、チェロキー族の流れをくむクリーク族、それぞれの血を受け継いでいると言われています。特にネイティブ・アメリカンに血を引いている点は、彼の独特なキャラ形成に影響を与えているような気がします、かつてチャールズ・ブロンソンが風貌的にネイティブ・アメリカンの役を演じることがあって、オリジンはネイティブだと思っている人もいましたが、実際にはリトアニア系の出身で、ネイティブ・アメリカンとはまったく関係ありませんでした。私的には「ショコラ」の中で演じたジプシー役などジョニー・デップをおいて他には考えられません。

私はジョニー・デップはジャック・ニコルソンのような男優になるのではないかと思っています。ジャック・ニコルソンは60、70、80、90、00、とそれぞれの年代でアカデミー賞にノミネートされた稀有な実績を持つ名優です。ジョニー・デップにも”海賊”生活が終わったら、まったく見たことのないキャラで私たちを驚かせてくれると期待しています。

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