外来種が繁殖して危険にさらされる在来種、対応策はあるのか?

名古屋のお堀でアリゲーターガーが発見されて以降、全国の貯水池や水路などで外来種の駆除を行っている様子が報道されています。ミドリガメや咬み付きガメ、ブルーギルやオオクチバス、その地域の人たちだけでは対応できないくらいに繁殖が広がっている地域もあるようです。水中の生物に限らず、哺乳類・爬虫類・鳥類・昆虫とあらゆる種で生態系が脅やかされつつあります。

中でも体が小さく繁殖力の強い昆虫は大きな問題です。一時期セアカゴケグモが話題なりました、公園のベンチや側溝の中、民家の庭などで発見され市民生活に害が及ぶ状態になっていたからです。先月、神戸港で荷揚げされたコンテナから強い毒を持つ「ヒアリ」が発見されました。その後も新たに100匹が確認されています。ヒアリは南米中部原産の体調最大6㎜の蟻です、元々は南米にしかいない蟻でした。しかし、今ではアメリカ、オーストラリア、マレーシア、ニュージーランド、台湾、フィリピンと世界各地に生息域が広がっています。

この蟻のやっかいなところは、通常の蟻にはない「強い毒」を持っていることです。毒はアルカロイド系の毒で刺されると火傷をしたような痛みが走り、死に至る場合もあります。刺された人によって症状は違いますが、直後に熱い痛みを感じその後、痒みを生じます。悪化すると膿をもち、腫れた状態が1ヵ月も続くことがあります。症状が重い場合には動悸やめまい、息苦しさを感じます、放置した場合には意識を失い命にかかわる場合があります。とにかく刺されて異変がある場合には早急に病院に行くようにしましょう。

先月、中国からのコンテナの中で大量のヒアリが見つかったことを受けて、今月、環境省や神戸市がコンテナの周辺を調査しました。その結果、コンテナ置き場のアスファルトの亀裂からヒアリ約100匹が見つかり、神戸市がすべて駆除しました。ヒアリは女王アリが卵を産んで繁殖します、神戸市によると、今回、女王アリの存在は確認できなかったようです。神戸市は6月18日、ヒアリ対策室を設置して市民に対処方法や情報提供を呼び掛けていくようです。

世界的な温暖化の影響でいろんな外来生物が日本にも入り込んでくるようになりました。古くは炭鉱閉鎖後、炭鉱周辺に見られたセイタカアワダチソウなどもそうです。元々は北アメリカが原産で明治期に鑑賞植物として導入されたのが初めてだそうです、鑑賞用とは驚きます。また、ジャンボタ二シなどもそうです食用として台湾から持ち込まれたのが始まりです。

ニーズがあると思って入れた外来生物でも、現状、生態系を脅かすものは数えきれません。今回のような毒を持った危険生物であれば、なおさらです。国や各行政が対策を講じるのは当然ですが、そこにある”危機”と自覚して各人が注意することが大切です。

 

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