西のマルタイ、東の日清、でもやっぱり九州は「棒ラーメン」。

みなさんは「棒ラーメン」をご存知でしょうか?そう、ソーメンのように細長いパッケージ袋に入った乾燥麺です、関東では100円均一などで見かけることがあります。製造元は福岡の株式会社マルタイです。関東に日清食品があって、安藤百福の「カップ・ヌードル」があるのと同じように、九州にはマルタイ創業者藤田秦一郎の「棒ラーメン」があります。「棒ラーメン」は商標登録されていますので、棒を名乗ることができるのはマルタイの商品以外にはありません。他社製品は「棒状」と名乗るしかないのです。

棒ラーメンが発売されたのは1959年(昭和34年)の事です。カップラーメンが発売される12年前には発売されていたことになります、以来57年間、変わらぬ味を九州だけではなく、今や全国区に提供しています。インスタントラーメンが開発され、袋麺として発売されて以降、フライ麺のためか縮れて固まった麺がインスタントの代名詞となりましたが、北部九州の人間にとっては「棒ラーメン」はまさにソウルフードなのです。

小学校低学年の頃、小腹がすくと「棒ラーメン」を作って食べました。ひとつ年上の兄は不器用でガスコンロを使うことが出来なかったため、私がいつも作っていました。要はコンロのガスにマッチで点火するのが難しかったのです。棒ラーメンは1袋2食入りなので、兄と1袋作っては分け合って食べました。中学、高校、大学、そして社会人と歳を重ねてもマルタイの棒ラーメンは食べ続けています。

ここで注意しておかないといけないのが「うまかっちゃん」の存在です、少し気を抜いていると「あぁ、マルタイさんの”うまかっちゃん”ね」などという人がいるのですが、うまかっちゃんはハウス食品の製品なのです。なんと、このうまかっちゃんは発売後半年でマルタイの棒ラーメンを抜いてトップシェアとなり、以降現在もトップシェアを誇っています。

ハウスでは「うまかっちゃん」開発時には九州で徹底的にマーケ調査を行い、開発スタッフも九州の人間だけに限定したそうです。また、ハウスのロゴさえ、昨年8月まではパッケージに付いていませんした。ハウスさん、なかなかのものです。

そうです、私もうまかっちゃんは食べます。福岡の母はマルタイが製造していると信じているようです、よく野菜といっしょに送ってくれます。製造しているのは福岡の工場だけらしいので、地元の人も地場企業での製造だと思っているようです。

ただ、マルタイの棒ラーメンにしかできない技があるのです。それは本格的な”冷麺”を作ることが出来るということです。これは棒状乾麺のマルタイ製品だからこそできることだと思っています。茹でた麺を水で晒して、通常のスープを水で溶かし、お好みで酢やからしを入れてください。これからの季節には最高です。

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