皆さん”事故物件”と簡単におっしゃいますが、管理側にとってはつらいものです。

賃貸物件で良く話に出る「事故物件」。他の部屋よりも極端に賃料が安いと思ったら、前の借主が自殺した部屋だったとか、心理的瑕疵と呼ばれています。孤独死や病死などの自然死が原因であるものに関しては事件性がないため、事故物件としては扱われない場合もあります。しかし、その部屋で誰かが亡くなったという事実は借主側からすると、その理由を問わず気持ちが良いものではありません。

例えば強盗が入って一家5人がされた一戸建て住宅が賃貸物件となっていたとして、改装して2~3新しい借主が住んで何の問題もなかったとすれば、貸す側としては「もう大丈夫」と思って、新規先には過去の事件は告げずに通常料金で貸し出す、なんて事があるようです。これを後で知って争議となるパターンも少なくはないようです、賃貸契約時の「重要事項」の説明時点で事故物件であることをずっと説明するのかについては明確な期間は定められていません。

以前、私の友人がいっしょにニュースを見ているときに絶句して顔面蒼白になったことがあります。彼の仕事は投資物件としてマンションや賃貸アパートを一棟丸ごと企業に売ることを仕事にしていました。ニュースでは「最上階に住む男は、同じ階に住む女性を自室に連れ込み、殺害後浴室で解体し、すべてをトイレから流したようです」と報道していた。そのマンションは彼の担当マンションだったのです。

このマンションは既に売却先も決まっており、彼はいい仕事ができたと喜んでいたようでした、それが突然の殺人事件。場所は都内でも利便が良く、目立つ立地にあったため近隣に住んでいればすぐに場所はわかってしまうようなところでした。彼は「こんなもん絶対売れねえ!」とぶつけようのない怒りで震えていました。ただ、殺人事件があったと言うことだけでも借り手はないと思うのですが、細かく砕いてトイレから流したと聞くと、借りる以前に受け入れがたい妄想を抱いてしまいます。

それからしばらくして彼が落ち着いた頃に話を聞くことができました。「あぁ、結局売れないんで社内で安く貸すことになって、そしたら結構手が上がって」通常家賃の半分にしたら、社内でたくさん借り手がいたそうです。

知らなかったのですが事故物件を好んで選ぶ人たちがいるらしいです。事故物件だからと言って物理的に問題がある訳ではなく「怖い」云々は気のせいだというのです。事件があったからと言って現状問題はないので、経済的に安ければそれでいいということらしいです。

確かに事故物件ということは、判断する側の問題であって物理的な瑕疵があるわけではないのです。あくまで心理的瑕疵ということです、でも、普通の神経を持った人であれば浴室で物音がすれば気になるのが当然ではないでしょうか、それが自然発生的な音であっても過去に事件があったと思えば気になるはずです。賃貸物件を管理する側にとっては「降って湧いた災難」で事故物件になってしまうのですから、お気の毒としか言いようはありませんが、借りる側の心理としては何年経っても情報は開示していただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA