初代ゴジラスーツアクター・中島春雄さん亡くなる、着ぐるみの時代は終わりか。

映画「ゴジラ(1954年)」などでゴジラのスーツアクターを務めた中島春雄さんが8月7日15時6分に肺炎のために亡くなりました。88歳でした。中島さんはゴジラ第1作から12作品にわたってゴジラのスーツアクターを務められました。関係者の間では”ミスター・ゴジラ”とも呼ばれていました。初代ゴジラスーツは100kを超える重量で、足の部分には下駄が入れられていたといいます、こうした作りから操作性が悪く、扱いは非常に難しかったと言われています。

中島さんは円谷英二監督の要望に応えるために、ゴジラの代表的な動き「すり足」などを見事に表現しました。映画が公開されるとゴジラの動きは世界中で高い表kを得るようになります。中島さんはゴジラを演じるために毎日のように上野公園に通って動物の動きを研究されたそうです。関係者の間では有名なエピソードとして語り継がれています。

ご存知ない若い方もおられるかもしれませんが「サンダ対ガイラ」のガイラや「空の大怪獣ラドン」のラドンなど幅広く怪獣のスーツアクターも務めていました。近年では、ゴジラ関連の番組出演やファンイベントへの参加、講演会など国内外を問わず精力的に活躍されていました。

東宝から中島さんへの追悼コメントが発表されています。「当社を代表するキャラクターである『ゴジラ』の初代スーツアクターとして活躍された中島春雄さんのご逝去にあたり、心よりご冥福申し上げます」

入ってみないとわからないスーツアクターの苦労

私は学生の頃、アルバイトで当時日本に3体しかなかったゴジラスーツを着たことがあります。商業施設を回って子供たちにゴジラを見せるのが主のイベントでしたが、MCの誘導に沿った動きを強いられるため大変でした。まず、重量が重い事、呼吸が苦しいこと、外部の音が聞こえづらいこと、動きが不自由なこと、三重苦などではありませんでした。まだ盛夏ではありませんでしたが、1回あたり5~6分程度が限界だったのを覚えています。

イベント中に子供たちが面白がって尻尾を引っ張り、倒れてしまうことが常で、いったん倒れてしまうと自力で起き上がることはできません。初代ゴジラは100kを超えていたと聞きましたが、それだけの重さのスーツ着て演技をしていたこと自体がキセキのようなものです。

日本で生まれたゴジラはハリウッド版でも制作され、今では世界のゴジラになりました。どんなにCGや映像技術が発達しても中島さんが入って動いていたゴジラは永遠に不滅です。ご苦労様でした、ゆっくりと休んでください。

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