“山の日”特集、夏休み特別企画「僕の山」②アイガー・サンクション

山登りは日常だったので、あまり好きにはなれませんでした。「崖登り=ロッククライミング」には憧れました、岩肌に何やら鉄の杭のようなものを打ち付け、それにロープを通して登っていく「一度はやってみたい」とず~と思っておりました。昨今、ボルダリングなどのスポーツクライミングが流行るのは、私と同じように崖を登る憧れを持った人が多いということでしょうか。

そういうこともあって、小さな頃から山岳映画と呼ばれる分野は大好きでした。昔から映画の舞台となるのはスイスを代表するアルプスなのです。近年ではヒマラヤや世界の高峰が取り上げられますが、ひと昔前は「アルプス」って感じでした。特にアイガーの北壁は高さ1,800mの岸壁で、グランドジョラスの北壁、マッターホルンの北壁とともに、困難な三大ルートの1つとして知られ、アルプスの三大北壁と呼ばれています。アイガーの北壁は、1934年から1958年までに25回の登頂が試され、13回67名が登頂に成功しましたが、15名もの死者も出ています。

この映画も見てほしい「アイガー北壁」

日本では2010年に公開された「アイガー北壁」なんとドイツ、オーストリア、スイスの合作映画なんです。一言でいうと「重すぎる」くらい山岳映画の醍醐味を伝えている作品です。この話は実話で、あまりにも有名な話です、1936年ナチスは国威発揚のため3,970mのアイガー北壁のドイツ人による初登頂を強く望み、成功者にはオリンピック金メダルの授与を約束します。山岳猟兵として著名だったトニー・クルツとアンディ・ヒンターシュトイサ―の2人は「アイガー北壁」に挑戦します。

トニーらのドイツ隊の後をヴィリー・アンゲラーとエディ・ライナーのオーストラリア隊が追いかけるように登り始めます。悲劇はオーストリア隊が後を追ったことに始まります、ドイツ隊と感覚を詰めずに登っていたため落石がオーストリア隊のエディを直撃、結局、ドイツ隊・オーストリア隊が協力してエディを降ろすことになりますが、天候が悪化しトニーを残して3人は死亡します。アンディは中吊となって気を失いますが、意識が戻るとトニーの為に自らのザイルを切断して落下していきます。

ここは見ていただきたいのですが映画終盤で救助隊は「アンガーヴィント駅」と言う坑道からやって来るのです。びっくりするのですが、遭難場所のすぐ近くに北壁へ出る穴が開いており、そこから救助隊が北壁へ出ることができたのです。しかし、トニーを助けることはできませんでした、彼はザイルにぶら下がったまま「もうダメだ」と言って力つきます、救助隊のわずか数メートル上での出来事です。このように「アイガーの北壁」は困難なルートだったのです。

「アイガー北壁」を観光気分で楽しめるアイガー・サンクション

アイガー・サンクションは1975年公開のアメリカ映画、クリント・イーストウッドが監督・主演です。当時イーストウッドは007に憧れており、その為このスパイ映画を撮ったとされていますが真偽のほどはわかりません、私が思うに映画を撮る人は一度は山岳映画を撮ってみたいのだろうと思います。あのシルベスター・スタローンも1993年に「クリフ・ハンガー」を製作しています。

アイガー・サンクションのストーリーですが、スパイが殺害されその報復のためにイーストウッド演じるスパイが抜擢されます。彼は大学教授であるとともに高名な登山家でもあったからです。犯人はアイガー北壁の登山パーティーの一員であることはわかったいるのですが特定できていません、スパイを狩るためにはパーティーに潜入してスパイを特定するしか方法はありません。

最後にアイガー北壁でスパイを見つけて戦うシーンが繰り広げられるのですが、一般的な山岳映画とは趣が違って観光気分でアイガー北壁を見ることができます。「ここがアイガーか」ってな感じです。この夏休み、山岳映画を観て過ごされてはいかが。

推奨 「運命を分けたザイル」2005年 「バーティカル・リミット」2000年 「エベレスト3D」2015年

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