韓国映画「軍艦島」7月26日に公開、観客動員数600万人を超え日韓関係に波紋

7月26日に韓国国内で映画「軍艦島」が公開されました。本作は長崎県端島の炭鉱で徴用された韓国人労働者を描いた作品ですが、その内容が物議を醸しています。2017年1月24日に予告編が公開されると、わずか13時間で再生回数が100万ビューを超えました。公開前から大きな関心を集め、公開後はわずか2週間で観客動員数が600万人を超えています。内容が徴用された韓国人労働者の話ですので、今後、日韓双方で波紋が広がりそうです。

映画は終戦直前、朝鮮半島から徴用されて島で働かされた朝鮮人約400人が、強制労働の証拠隠滅のために坑道を爆破して労働者を抹殺しょうとする日本側の企てを知り、独立軍の若者に導かれて脱走を試みます。朝鮮人が米軍のスパイと疑われて無差別に殺害され、日本人と朝鮮人が銃撃戦をするなど、フィクションとしか考えられないシーンも出てきます。

映画を見た韓国人観客は「知らなかった事実を知った」と語る人も多く、映画が事実であるかの如く受け取られている面があります。一方、50代の女性教員は「どこが事実でどこが創作だったのか、家に帰って調べてみたい」と冷静に映画の内容を受け止めている様子だった。韓国国内でも同映画の内容には賛否両論があるようでした。

韓国人のユ・スンワン監督(43)が「歴史的事実を基盤にした創作」と語るように、映画は徴用された労働者が軍艦島の海底炭鉱で働かされた歴史を土台にしていても、史実に忠実に再現されているわけではありません。

あいまいな事実を固定化することはやめた方が良い

この映画も内容的に「従軍慰安婦問題」と同じようになるのではとの懸念が出ています。要は「あったのかどうかはっきりしない」ことを日韓両国で言い争うことになるのではないかということです。同作品中に少年たちが鉄格子の檻に収容されて働かされている状況がありましたが、当時の端島住宅内に鉄格子の囲いはなく、また採炭という重労働に少年が徴用されていた事実はないということでした。

私の妻は休みともなれば朝から「韓流ドラマ」を見ることを楽しみにしています。先日、韓国の芸能情報番組でこの「軍艦島」上映に関してタレントが集って応援するという内容のものをやっていました。驚いたには出演しているキャストの方たちが本作の内容を全面的に事実として認め、その前提に公開を推進すべきとしている点でした。

本作にはファン・ジョンミンさん、ソ・ジソブさん、ソン・ジュンギさんなど、韓国を代表する俳優が出演しています。ソン・ジュンギさんは「太陽の末裔」で日本でも大人気のイケメン俳優さんです、そのソンさんが戦時中の日本の行いを非難するようなことを情報番組の中で語っていました。出演されている方々は反日的なことを言わざるを得ないのかも知れません。

どのような内容の映画を作ろうとも、それは問題はないと思います。しかし、それが確固たる事実なのか憶測を含むものなのか、それは明快にすべきではないでしょうか。徴用していたことは事実、少年を使っていたことは推測、銃撃戦などは記録はなかった、と説明しても良いのではないでしょうか。

終戦記念日が近づいています。かなり前に「トラ・トラ・トラ 我奇襲に成功せり」というハリウッド映画がありました。真珠湾攻撃を史実に基づき描いた戦争映画です。アメリカの視点から捉えた映画でしたが、見ていて特別の違和感はありませんでした。すべてが史実ということではなく、双方が知りえる事実はそのままにフィクションはフィクションとして描く姿勢が、そう見えたのだと思います。

「軍艦島」日本でも公開しましょう、でも、どこが事実に基づく表現で、どこがフィクションなのかは製作側が明確にした方が良いと思います。よろしくお願いします。

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