ツイートで話題になっている「人生で一番怖かった映画」を選んでみた。

お盆も最終日となりました。ご先祖様をお送りしなくていけない、などと考えているときに「一番怖かった映画」の文字を見つけてしまいました。私たちの世代はカンフー・ブームとホラー・ブームの2大ブームの時代を知っている世代なので「一番」などと聞かれても迷ってしまうのです。ほとんどの方は「エクソシスト」を上げると思うのですが、映画「エクソシスト」は1974年に日本で公開されホラー・ブームの火付け役となりました。

まだ小学生だった私は公開前に雑誌に載った紹介文を読んだ時に「宗教映画」がやって来ると解説されていたのを覚えています。日本で公開されて見た時も、この宗教映画という言葉が頭に残っていて、そう怖い映画としては見られませんでした。主人公が自分の母を孤独に死なせた罪悪感から悪魔祓いの終盤に少女を助けるために自身を犠牲にして死んでしまいます。「怖い」と言うより「悲しい」映画でした、おそらく特殊撮影が一般的ではなかった時代なので首が回ったり、宙に浮かんだりするシーンがショッキングだったのだと思います。ということで、ブームを起こした映画であることは認めますが、私にとって怖い映画ではありません。

私がちょっと「やべ~」と思ったのはイタリア映画の「サスペリア」です。それまでの悪霊や怨霊が対象ではなく「魔女」がテーマだったのですが、ひたひたと迫って来る恐怖というのでしょうか「殺される!」という感覚が伝わって来てこわかったです。1作目はバレエ学校の中で起こる殺人が物語のキーとなっていました。また、使用されていた音楽はゴブリンというロックグループが演奏しており、これがまた映画に合っていて恐怖を盛り上げてくれました。そうそう、この映画の煽り文句は『決して、ひとりでは見ないでください』でした。

翌年にはサスペリアの続編「サスペリア2」が公開され、この映画も私にとっては怖い映画の1本となりました。1作目とは、まったくストーリーは異なるのですが音楽は同じ「ゴブリン」のものでした。パワーアップして帰って来たその音楽が恐怖を更に盛り上げます、この映画の凄いのは最後に犯人がわかって争いになり、犯人が悲惨な最後を遂げるシーンです。まぁ、ご覧ください。ヒチコック並に怖いですから。

そうそうオーメンも怖かったけど、私の1番は「呪い」

エクソシストとサスペリアの中間ぐらいの時期にオーメン・シリーズが始まります。「オーメン」(1976年)「オーメン2/ダミアン」(1978年)「オーメン/最後の闘争」(1981年)「オーメン4」(1991年)、このシリーズに関しては初作がグレゴリー・ペックの主演ということで、オカルトというよりは神と悪魔の戦いみたいな感じで、うさん臭さがないところが怖さを感じられませんでした。毎回、奇抜な設定で犠牲者が出るのですが「誰」がやっているのかわかっているので、怖いというより「グロい」と言った方がよかったと思います。

そうこうしているうちに日本では1998年に中田秀夫監督の「リング」が公開、2003年には清水崇監督の「呪怨」が公開され、ジャパニーズホラー・ブームが到来します。海外のホラーを見なくても、国内作品で十分な恐怖体験ができる時代がやって来たのです。まぁ、日本の一般的な家が舞台だったりするので、臨場感があってその分は怖かったのですが、個人的にはう~んと言う感じです。日本の住宅ではやはり霊の移動距離が短く、恐怖を盛り上げるのは難しいと思うのです。

私が個人的に好きな日本のホラーは「ノロイ」です。全編「ドキュメンタリー体裁のフィクション」で構成されていて、いわゆるモキュメンタリー映画なのですが、その胡散臭い感じが怖いんです。ただB級というだけではなく”胡散臭い”というのは重要なポイントです。この映画の監督は白石晃士さん、「本当にあった呪いのビデオ」とかを撮っている監督さんだったのです。私としては頷ける経歴です、もっと言うと彼は福岡の出身で”九州産業大学”の卒業なのです。九産大と言えば長渕剛や松尾スズキ(大人計画)を輩出した学校です。

私にとって怖い映画とは「胡散臭い+非現実的」な作品です。今のところ、自分の中では序列を付けるところまで行っていません、「とでも言うのであろうか」。(本当にあった怖いビデオより引用)。

 

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