海水浴より「ナイトプール」が楽しい、インスタ映えするから。

8月に入って記録的な雨天続きです、天気予報では「戻り梅雨」的な説明もされていました。こんな天気じゃ海の家なんか大変だと思っていたら、それ以前に大変なことになっていたようです。2005年以降、日本の海水浴場は減り続けているようで1年に約10カ所が閉鎖されています。約1,200ヵ所近くあった海水浴場は、約1000ヵ所くらいに減少しているのです。これは海水浴客の減少や海岸の消滅によるものらしいです。

そもそも海水浴場は各行政地区が認可・管理しているため、管理費用が必要となるのですが海水浴客が減れば、それに伴う海の家などの収入が減少、行政の税収も減って海岸の整備費用が出ないということになってしまうようです、整備されなくなった海岸は荒れて、人が近づかなくなって浸食などが進行、最終的には閉鎖ということです。何でも同じなのですが「人」が寄らなくなると場所も施設も死んでしまいます。

なぜ?海水浴客は減ったのか。「潮の臭いが嫌だ」「砂が肌について気持ち悪い」「水が汚い」「治安が悪い」等々、行かない側としては多くの理由があるようです。しかし、大半は『不便』などの理由が大きく、自然で遊ぶという概念ではなく「きもちよく遊びたい」という、自己中心的な考えが大きいようです。人工的なものが増えれば利便性は高まりますが、そこには料金を払ってサービスを提供してもらうという”日常”の生活があります。最近では山も海も『非日常』ではいけないようです、より利便性が高く”日常”に近いアトラクションでなければ価値が低いのです。

悪循環で海岸の管理の質が低下して海水浴客が減って行くのは哀しいです。集客できる場所が衰退していくのは時代の流れで仕方ない事かもしれませんが、夏の風物として海岸で海風に当たって波際で遊ぶ風景は残しておきたいものです。海を美しく保つのは環境保全の観点からも必要なことです、それに健全な海岸を残しておかないと海側の道路が浸食されたりと、問題になることも想定されます。

海を捨て「ナイトプール」に集う若者たち

若い女性の間で人気なのは海よりも「ナイトプール」らしいです。夜にプールで泳ぐのですから、そこいらの市民プールではダメなわけで高級ホテルや「ランド」的なものがその対象となっています。仕事が終わってからでも行ける、紫外線対策の必要がない、仲のいい友達を集めることができる等々、都市型の遊びとして流行っているようです。

驚いたことに「ナイトプール」では泳いではいけないのです。まぁ、人が多いので泳ぐことが出来ないということもありますが、では何をしに行くのか?インスタに載せる写真を撮るためです。そこここにいる女子グループはみな防水携帯で写真を撮っています、プール運営側もプールにカラフルなビニールボールを浮かべるなどしてインスタ映えするように演出しています。

泳ぐ人がいないだけではなく、男子の数が少ないのも特徴です。ひと昔前であれば女子が集う場所にはナンパ目的の男子が必ずいたものです。しかし、現状ナイトプールの雰囲気ではナンパなどという行為は、まったくの場違いのようです。

海水浴を「汚い海で不便な水遊び」と定義して、ナイトプールで「便利が良くてインスタ映えする終業後の息抜き」をする女性たち。今年が暑い夏でなくても問題はないようです、10日いや20日続けて曇天でも夏は夏。時間の経過とともに、こうした価値観が当たり前になっていくのでしょうか、海水浴といった言葉は死語となって海で泳ぐ人は非常識な人になってしまうのでしょうか、少し寂しい気がします。

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