対馬には「ツシマヤマネコ」がいます。天然記念物なんですけど、カワウソがいいですか。

琉球大学のチームが38年ぶりに野生のカワウソを確認したとして、8月17日に発表が行われました。韓国から渡って来た可能性もあり、2012年に国の絶滅種に指定された二ホンカワウソかどうかは不明です。種の判別にはさらに情報が必要なので環境省は今月下旬にも対馬に専門家を派遣して調査を始めるとしています。カワウソを確認したのは、琉球大学の伊沢雅子教授らのチーム。対馬の山林で今年の2月、ツシマヤマネコの生態を調べるために仕掛けた無人カメラに偶然、今回のカワウソの姿が映っていました。

琉球大学のチームは「ツシマヤマネコ」を探すために山林に入っていたのです。日本国内に分布する猫類は、イエネコを除けば、対馬のツシマヤマネコと、西表島のイリオモテヤマネコの2種のヤマネコだけなのです。ツシマヤマネコは1971年に国の天然記念物に指定されています。その数は1970年以前には300頭を超えていたのが、2010~2012年に実施されたツシマヤマネコ生息状況等調査では70~100頭と推定され、さらなる減少の傾向にあります。

今回の琉球大学チームの調査で偶然に二ホンカワウソらしきものが映ったことによって”カワウソ”がクローズアップされていますが、対馬にしか生息しないツシマヤマネコに関しては、あまり話題となっていません。ツシマヤマネコはその顔に縦じまが走り、実にワイルドな顔立です、こんな生物が国内にいたのかと思わされます。実際に見たければ、福岡市動物園内で飼育されています。京都市、富士市、盛岡市、沖縄市などの動物園にも福岡市生まれのツシマヤマネコが飼育されています。

まだ見ることができるヤマネコに対して絶滅種として”見ることができない”と思ったカワウソが発見されたことが重要なのでしょうが、これを機会にヤマネコにもフォーカスしてもらって保護対策に取り組んでもらえればと思うのですが。

長崎でカワウソが発見された知らせを受けて、二ホンカワウソが最後に目撃された高知県須崎市では、楠瀬耕作市長が市役所で記者会見しました。市長は「まさか日本で見つかるとは想像しておらず正直、一報にはびっくりした。ロマンのある話だ」と語りました。また、「カワウソに知見のある方々が県内外におられるので、須崎氏を中心に四国で生息調査を行ってもらいたい。これを機にカワウソへの関心が高まってほしい」と話しました。既にカワウソのユルキャラが川岸でカワウソのアピールをするなど、カワウソ人気が盛り上がりつつあるようです。

先般から「ヒアリ」などの外来種を懸念するニュースが飛び交う中での「絶滅種」の話題です。日本の環境が変わり、従来の生物に住みずらい状態になったり、外来生物によって捕食されたり、食料となる餌を奪われたりと日本国内で生息してきた生物にとっても厳しい状況が出てきています、私たちも「絶滅種」「絶滅危惧種」を考える前に身近な環境を保全していくことを考えなければなりません。

「ツシマヤマネコ」を一度、動物園でご覧ください。ワイルドなその姿を見れば「未来の子供たちにも、見せてやりたい」と思うはずです。

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