埼玉で続くO157騒動こんどはどこから出て来るのか?

覚えていますか、今から14年ほど前(平成8年7月)、大阪府堺市で学童に下痢・血便を主症状とした集団赤痢が発生しました。14日には26人の発病者の13検体からO157が発見されました。10歳と12歳の女子児童がO157が原因と思われ溶血性尿毒症候群により死亡します。9月で受診者は学童6309人、教諭92人と言う大規模な集団発生となりました。そして原因究明が行われましたが、その原因は判明しませんでした、症状からO157であることはほぼ確定していたのですが、その感染源はわかりませんでした。

こうした状況下、所轄官庁であった厚生省の大臣・菅直人氏はO157の感染源は「カイワレ大根」とする記者会見を開きました。厚生省では詳細が把握できていなかったため週明けの月曜日に公表予定でしたが、菅氏はそれを押し切り記者会見を強行します。結果「O157の原因はカイワレ大根」と言う報道が日本国中を駆け回り、スーパーの店頭からカイワレ大根は消え、出荷は停止となり、多くのカイワレ大根農家が甚大な被害を被りました。こうした状況下、大阪府下のカイワレ農家が破産、家族離散、自殺などが相次ぎ社会問題となりました。それを収拾するために菅直人氏はテレビカメラの前でカイワレサラダを食べるパフォーマンスを見せたりしました。

しかし、風評被害は止まず、多くの農家が大損害を受け、破産・自殺が相次ぎました。その理由は多くの農家がカイワレの水耕栽培のための施設を借入金で建設していたためでした。この事件の結果、返済できなくなった農家は破産しました、しかし国による救済はなく、原因を作った大臣・菅直人氏はカイワレを食べたことですべてが許されたという姿勢でした。私にはこのときのことが忘れられません、冤罪ですべてを失った農家、食べるパフォーマンスで落ち度を帳消しにする政治家、O157と言う名を聞くと、いつも思いだされる過去の出来事です。

スーパーの次はファミレスで

埼玉県川越市は25日、同市泉町のファミレス「ナポリの食卓川越店」で11~12日に食事をした男女7人が下痢や腹痛などの症状を訴え、全員から病原性大腸菌O157検出されたと発表しました。うち18~77歳の男女4名が入院しましたが、重傷者はいないということです。川越市の発表によると、7人は5つのグループで来店し、パスタやピザ、サラダを食べたということです。保健所は同店の食事が原因の食中毒と断定し、25日から3日間の営業停止処分としました。

21日に熊谷市のスーパーで惣菜販売を行う「デリシャス」での食中毒との関連性はなさそうですが、埼玉県内で続けてO157が原因と思われる食中毒が発生したことで、埼玉県内の別の場所で新たな中毒が発見されるのではという懸念がでています。まだ、原因はとくていされていませんが、同一食材使用による中毒の広がりというようなことになれば、また、食材生産者が叩かれることになります。また、その場合でも生産業全てが問題であることは考えられないのですから、一部業者であることを明確にすべきでしょう、もし、そうなればの話ですが。

いずれにしても以前の「カイワレ」騒動のような事態が発生することだけは防いでいただきたいと思います。

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