博多のグランドキャバレー「ミナミ」と東京銀座「白いばら」、キャバレーを知っていますか?

正面奥 高層マンションがミナミの跡

既に絶滅した動物の種を懐かしむように、既に無くなった業態を偲んでみたいと思います。「キャバレー」というとミュージカルを思い起こす方や、キャバクラを連想する方がいるかもしれませんが、昭和の時代キャバレーと言えば「グランド・キャバレー」であり、お客の収容人数は数百から千人近くまで可能な大規模なものでした。恥ずかしながら、私その時代に中に入ったことはなく外観が「でか」かったことだけを覚えております。また、入り口近くには告知板があり、音楽イベントやマジックショーの予定が掲示されていました。

私が覚えている福岡最後のグランドキャバレーは「ミナミ」という名前で、閉店前の最後のイベントは「東京スカパラダイスオーケストラ」を呼んでのイベントだったと記憶しています。当然、ホステスさんがいてお酌などしてくれるのですが、ショーがメインであり「大人の社交場」と呼ばれていたのです。閉店したのは1995年ですから、もう20年以上も前になります。この当時、同じような形態で残っていたのが札幌の「エンペラー」というグランドキャバレーで「ミナミ」閉店の時に話題となりました。

札幌の「エンペラー」も33年の営業を経て閉店したそうです。収容人数は1000人、大スペースには柱がなく、天井には巨大なシャンデリアそして広い舞台。多くの有名芸能人がその舞台に立ったそうです。エンペラーの閉店は2006年のことです、これを機に日本国中で「グランド」と呼ばれる正統派のキャバレーは消滅することになるのです、私が社会人になってから”接待”というと中州のクラブあたりしか知りませんが、一度は「グランドキャバレー」で森繁久彌の社長漫遊記的な”接待”をやってみたかったと思います。

本質的に「グランドキャバレー」の世界が知りたい人は、昭和期のサラリーマン・シリーズの映画をお薦めします。当時、接待で利用されていたキャバレーなどの内容が良くわかります。

地方の文化は廃れても東京に残るキャバレー文化「白いばら」

私が知り得るところの定義では

『グランド・キャバレー』とは

・ショーを見ながら、飲食、ホステスと会話、ダンスをするところ。

引用 「白いばら」

・ステージがあり、生バンド(ハコバン、ハウスバンド)が常駐していること。

・3回程度のショータイムがあり、ゲスト歌手、ダンシング・レビュー、曲芸などが行われる。(このショーの質で、キャバレーの格が決まります)

・ダンスホールがあり、ホステスのほとんどが踊れます。

・店舗は大スペースで柱がなく、少なくても百名を超えるホステスが常駐しています。

・料理も専門のコックが常駐していること。

などが上げられます。こうした条件を満たす店舗はほとんど存在しません。しかし、東京は銀座にたった1軒きりこうした条件を満たしたキャバレーが現存するのです。それが「白いばら」です、創業はなんと昭和6年(1931年)86年間も営業を続けています。形態的には「グランドキャバレー」ほどの大きさではないのですが正統派の「ル・キャバレー」です。

約100名のフロアレディと生バンドによる音楽ライブや、プロのダンスショーもあります。TVや映画のロケにも使用され、マスコミからも注目される有名店です。営業時間は平日6:00~11:30、日・祝5:30~10:30.料金は<ワンドリンク+おつまみ>3時間で8,500円~とリーズナブルな価格になっています。明瞭会計で時間と予算に応じて楽しむことができます。

まずはBSあたりで「社長漫遊記」をご覧いただき、予備知識を持って銀座「白いばら」にお出かけください。昭和の夜の文化をたっぷりと味わうことができるのではないかと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA