がっかりの北朝鮮への制裁、子供への躾だってもっと厳しいのに…

核実験を強行した北朝鮮に対し、国連の安全保障理事会は12日早朝、新たな制裁決議を全会一致で採択しました。焦点となっていた原油の輸出量は現状が維持されることとなり、アメリカが主張していた北朝鮮への原油の輸出を全面禁止にする案は採用されませんでした。しかし、制裁の対象が広がる結果となったことは事実であり、これに北朝鮮が反発することが考えられます。

新たな決議は当初、アメリカが作成した草案に盛り込まれていた北朝鮮への原油輸出の全面禁止やキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の資産凍結は除かれ、北朝鮮への年間の原油の輸出量は過去1年分に相当する量を上限とすることになり、現状が維持される内容に修正されています。その一方で、北朝鮮で生産される繊維製品の輸出禁止や北朝鮮労働者に新規で労働許可を与えることを禁止することが制裁に盛り込まれ、制裁の対象が広げられました。

アメリカのヘイリー国連大使は「北朝鮮は後戻りできない段階には達してない。核開発停止に合意するなら国の未来を取り戻すことが出来るだろう。しかし、危険な道を進み続けるなら、さらなる圧力をかけ続ける。選ぶのは北朝鮮だ」と述べ、北朝鮮に核・ミサイルの断念を迫っています。また、日本の別所国連大使も「北朝鮮が平和と安全を望むなら朝鮮半島の非核化への具体的な方法を行動で示すべきだ」と述べ、北朝鮮に具体的な対応を求める発言を行いました。

今回の核実験を北朝鮮側では『水素爆弾』と発表しているが、その後の分析の結果、日本側関連識者の見解では”これまでの原爆と同じような爆発”との話が出ています。水爆実験であれば、その威力は原爆の100倍とも1000倍とも言われています。アメリカを始め各国が最終的なレッドラインを超えていないと判断したのは、この結果からだったのでしょうか。しかし、今回が従来の原爆と同等の爆発で「水爆実験」の失敗であったにせよ、北朝鮮が「更なる脅威」を持つことを望んでいることは明白なのですから、キム・ジョンウン氏の個人資産の凍結くらいは実行すべきではなかったのではないでしょうか。

代理型冷戦の兆しか、中国・ロシアはどう動くのか

ロシアと中国は表向きには北朝鮮の核開発とミサイル開発を非難していますが、その実、開発技術を供与しているという話があります。旧ソ連つまりはロシアの技術者が北朝鮮にスカウトされて、最初のミサイル開発が行われたとされています。スカッドミサイルや初期のノドンがこれに相当します、中東でイラクがイスラエルに使用したものと同じものです。その後の「テポドン」などの大型弾道弾ミサイル開発にも同様の形で旧ロシアの技術者が関わっていたと言われています。

最近の北朝鮮の急速なロケット開発技術の進歩は、北朝鮮だけの独自の技術では不可能と思われます。特に水中から発射された「潜水艦ミサイル」は、北朝鮮の技術とは考えられません、なぜなら北朝鮮は潜水艦を一隻も持っていなかったのに、発射に成功しているのです。1990年代から2000年代初期にかけて、北朝鮮が旧ソ連のスクラップ潜水艦を数十隻購入したことが分かっています。購入時、動かず潜水も出来なかったスクラップを解体して稼働できる潜水艦を一隻作り上げたという話があります。

潜水艦発射型ミサイル実験以降、加速度的に北朝鮮のミサイル技術は進歩していきます。ミサイルの発射映像やデータを米軍関係者らが分析したところ、潜水艦ミサイルは中国が使用している「JL-1」と同じだったそうです。こうしたことから、北朝鮮のミサイル開発の裏には「ロシア」と「中国」がいるのではないかとの憶測を呼んでいます。

ソビエト連邦の崩壊後、ロシアとなった現在のGDPは人口約6000万人のイタリアと変わりません、かつてアメリカと肩を並べ世界の覇権を争った国とは思えない状態です。中国もまた、国内に経済問題をはじめ多くの問題を抱えています。これら両国が北朝鮮の影にいて対アメリカの構図を描いていたとしても不思議はありません。世界の均衡は対立の上に成り立っているのです。

こうして考えていくと、単に北朝鮮に圧力をかけるだけでは解決しないのは「なるほど」と思われます。事実、プーチン大統領は「制裁では問題は解決しない」と北朝鮮よりの発言をしています、中国もまた同じようなものです。これから北朝鮮がどう動くかは『水面下の中国・ロシア』の出方次第のではないでしょうか。私的にはキム・ジョンウン氏よりもプーチン大統領や習近平国家主席の方がず~と、悪人に思えるのですが。どう思われますか?

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