最近の給食はどうなってるんですか?「まずい」それでも食べて「吐く」、う~ん。

私が小学校の頃、学校給食で提供される牛乳は「脱脂粉乳」でした。戦後、食料事情の悪かった日本に栄養を摂れるようにとアメリカから提供されたものです。既に昭和40年代に入ると利用する学校はほとんどなく、農村や山間部の少数の学校で利用されるだけになっていました。その脱脂粉乳を使った最後の世代が私たちではないかと思います、人口の多い都市部の学校では当時使っているところはありませんでした。

この脱脂粉乳が「まずい」こと、冷えると上部に膜が張るのですが、そうすると一段とまずかった記憶があります。保存性が高い粉状になっていたため、味の面での配慮はあとまわしだったのだと思います。しかし、そんなまずい脱脂粉乳ですが皆我慢して飲んでいました。それは給食だったからです、食事の時間であっても学校で行われるものは”教育”だという考えが強かった気がします、親は当然のこととして私たちも給食は『残さず食べるのが当然』と思っていました。給食も教育の一環だったのです。

9月に入って神奈川県大磯町の給食が話題になりました。問題が取り上げられたのは大磯町立の中学校でした、大量の食べ残しの入った容器が並べられた写真が公開され、異物の混入なども報じられました。取材が殺到し、中学校の生徒や保護者に対してインタビューが行われました「味が薄い」「髪の毛が入っている」「冷たい物ばかり」と言ったクレームが続出します。

給食は大磯町の栄養士が献立と調理指示書を出し、業者が製造しています。「まずい」のは町の責任か業者の責任か?業者側はこう説明します「献立も調理方法も指定されている。現時点で、私共ではどうにもならない。改善の必要があるなら、栄養士や教育委員会と話し合わないといけない」業者の言うこともわからないではないのですが、現在の給食を請け負い業者では2016年以降に「異物混入」が84件もあったと言います。

責任を押し付け合って、食べ残しだらけの給食が改善されない。こうした対応がいちばん”まずい”のではないでしょうか、非衛生なのは業者の管理問題です、まずいから食べないというのは教育上の問題だと思います。決められた費用で作られる給食ですから「なんでも美味しい」という訳にはいかないのは納得できます、大切なのは栄養士が作る指導書に沿ったバランスのとれた昼食が、供給されているということを理解させることだと思います、脱脂粉乳を残さず飲んでいた私には双方に”甘え”があるように思えるのですが?

今度は完食指導で生徒5人が嘔吐、担当教師に厳重注意

岐阜市教育委員会は9月26日、市立小学校の50代女性教師が、給食を完食するように児童に指導した結果、今年7月までに合計5人の生徒が嘔吐したと発表しました。市教育委員会は「配慮に欠けた指導だった」として25日付で、女性教師に対し口頭で厳重注意処分を出しました。

市教育委員会によると、昨年度に1年生の学級担当だった女性教師は、児童の偏食をなくすために給食を残さず食べるように指導していました。昨年4~12月に児童4人が計8回もどしてしまいました。また、2年生の学級担任補助だった今年7月にも、体調不良の児童に食べるように指導し、児童が吐いたといいます。保護者は学校に児童の体調不良を連絡していましたが、女性教師には伝わっていなかったと言います。

今月8日に匿名の情報を受けた市教育委員会が学校に調査を指示し、嘔吐の件が発覚しました。女性教師は「子供に負担をかけてしまい反省している」と話しています。市教育委員会は「楽しく食べ物に感謝して食べる食育指導を職員に徹底する」としています。

どうでしょう?確かに女性教師は行き過ぎた指導をしていたように見えます、しかし方向性は間違っていないと思うんです。給食は教育の一環、であるならば教師が完食を指導するのは当然の事です。しかし、難しいのは「どこまで」が指導の範囲なのかということです。強制力が強ければ”負担”を与え、指導が甘ければ”まずいから食べない”ということになってしまう。まさに教育の現場の難しい問題です。

これからは学校だけに任せずに保護者や周囲の関係団体も取り込んで「みんなで」考えていかなくてはならない時代なのではないでしょうか、こうした問題が表面化してきたことをチャンスと捉え、問題解決に取り組んでいけないものでしょうか。

 

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