博多高校の暴行に続き、今度は中学で教師が生徒を常人逮捕。

先日は福岡市内の博多高校で教師を蹴る生徒が問題となりました。今度は、中学校で同様の暴力事件が起きてしまいました、10月3日正午過ぎ、福岡県田川市の市立中学校で14歳の男子生徒が46歳の男子教師の顔を殴って怪我を負わせたとして、現行犯で男性教師に常人逮捕されました。この男子生徒は教室での授業中、体育館近くの廊下にいたため男性教師が注意をして教室に連れ戻そうとしたところ、逆上して暴行しました、このため男性教師が生徒を取り押さえ警察に引き渡しました。男性教師は顔面打撲ですが、軽傷のだということです。男子生徒は「注意をされて腹が立った」「殴ったことは間違いない」と容疑の一部を否定しています。

【常人逮捕に関する説明】Wikipediaより抜粋

私人逮捕(常人逮捕)とは、私人(一般人)による現行犯逮捕のことをいいます。原稿犯人の逮捕は、司法警察職員に限らず一般人でも誰でも逮捕状が無くても行うことができるとされています(刑事訴訟法213条)。これは、現行犯人が現に犯行を行っているか行い終わったところであるため、逮捕して身柄を確保する必要が高い上に、誤認逮捕のおそれがないためです。私人逮捕を行う為にはいくつかの条件を満たす必要があります。①犯人が現行犯人、準原稿犯人であること(刑事訴訟法213条)②30万以下の罰金、拘留、科料にあたる罪の場合(刑法では、過失傷害罪・侮辱罪)は、犯人の住居、氏名が明らかでなく、又は犯人が逃亡するおそれがある場合(刑事訴訟法217条)。条件に該当しないにも関わらず逮捕した場合は、逮捕罪に問われます。

先般の高校生の暴力に対しては「教師の対抗力」ということで北野たけしさんが言った『強い教師』が必要ではないかと書かせていただきましたが、今回の件については複雑な印象です。ネット上(特に福岡県内)では事件のあった中学校や当事者の特定が始まっています、もうすでに特定作業が終わって推測による投稿が始まっているかもしれません。暴力を振るう生徒を教育するのはいいと思いますが「民間逮捕」して警察に引き渡すという行為はどうなのでしょうか?

私も北部九州で育ちました、風土的なことは認識しています。

北部九州は旧産炭地区でもあり、産炭地区であった筑豊(今回の中学がある田川市など)エリアは気性が荒い事で知られていました。いったん炭鉱に入れば生きてでてこれるかどうかわからないような環境だったのですから仕方ありません、また、石炭を運ぶ筏師も気性が荒く、彼らを雇用・管理していたのは反社会的な組織だったと言われています。既に炭鉱が閉山して長い時間が経ちますが、地域的な気分としての気性の荒さが残っている部分はあると思います。

余談ですが、かつて人気だったヤンキー漫画「ビーバップ・ハイスクール」の舞台も、もともとは福岡市香椎だと言われています。この地区もいくつかの高校の校区が重なり、生徒間の摩擦の多い地域でした。そのため、その環境を題材に高校生が暴れる漫画が誕生したのだと思います。まだ若くて血気盛んな学生たちが「暴力」に何らかの意味を持たせて暴れることは、どこでもあることです。大切なのは、それを抑制することを教えることではないでしょうか。

私は暴力を肯定しているわけではありません。高倉健さんがインタビューに答えて「私の育った地域は夏の祭りの次の日、道の脇に死体にむしろが掛けてあるような地域でした。そんな環境で育ったのでヤクザの役もやれたのでしょう」と語っています。気性の激しい人間が多かったと健さんは言ったのです、私もそう思います。そんなことは北部九州で育った人間なら誰だってわかっているはずです。

なぜ、教師として生徒を諭すことができなかったのでしょうか?なぜ逮捕になったのでしょうか?気性が激しいのです、その事は教える側もわかっていたことではないのでしょうか?確かに手に負えない状態もあるかも知れません、しかし中学生に『逮捕』は…。成人した人間には言います「暴力を振るえば犯罪者」だと、中学生を”子供”と見るかは視点の問題ですが、私的には『学校の中』で収めてほしかった気がします、中学生を社会の風に晒すのは酷だと思うのです。

逮捕された男性教師側からも言い分はあると思いますが、私的には今回の件は「学校側の力足らず」のように感じられます。事情もわからない外部の人間が報道された内容だけで言うべきことではないかも知れませんが、私の率直な感想です。

 

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