映画「ブレード・ランナー」の続編が米で”大失敗”でオヤジ映画の噂がたつ?

引用 ブレードランナー

前評判が高い映画が公開されると大失敗という例はよくあります。しかし、この映画に限ってという思いは映画ファンなら誰でもあるはずです、伝説的SF映画「ブレードランナー」がその映画です。アメリカ国内では10月6日(金)から公開がはじまりましたが、客の入りがパッとしないようです。なんと1億5500万ドル(約175億円)という巨額な製作費をかけて製作された「ブレードランナー2049」が、初めての週末までに稼げたのは3,150万ドル(約35億円)でした、しかもこの金額には5日夜の先行上映分の400万ドルも含まれています。

名優ハリソン・フォードと「ラ・ラ・ランド」で人気のライアン・ゴズリングが組んだ「ブレードランナー2049」の興行成績は「キングコング 髑髏島の巨神」(3月公開、初週末興収6,100万ドル)の人気に遠く及びませんでした。この興行収入は同じように不発だった「エイリアン コべナント」(5月公開)の初週成績、3,600万ドルも下回ることになります。鳴り物入りで公開された大作映画としては近年にない失敗と見られています。

制作会社の「アルコン・エンターテインメント」と配給元のソニーは、力の入った”クール”なトレーラーにより観客を映画館に引き付けようとしましたが、その努力

引用 ブレードランナー2049

は報われませんでした。史上最も有名なカルトムービーと言われる「ブレードランナー」が公開されたのは1982年、それから35年を経て公開される伝説的映画の続編に期待は高まっていました。しかし、有名作の続編はヒットしないという近年の映画界の定説にこの作品もハマってしまったのでしょうか。

しかし「マッドマックス 怒りのデスロード」も85年の「サンダードーム」から30年を経て製作されました。批判も多く、手放しで成功した作品とは言えませんでしたが、ゴールデングローブ賞にノミネートされ、アカデミー賞も衣装や美術で受賞しています。監督のジョージ・ミラーには30年を経た現在においても「マッド」な世界観を失わない、その姿勢に賞賛が寄せられました。作品単体で見て、それなりの評価が得られるものだと評価します、今回の「2049」も同じことなのではないでしょうか。

今回の「ブレードランナー2049」には前作の要素が多く詰め込まれており、この作品を見る観客は少なくても1回はオリジナルを見ていないと楽しめないのでは、という話があります。また「この映画は40歳以上の男性」でないと楽しめないといった見方もあるそうです。子供同伴で楽しめるSF娯楽でもなく、アベックで楽しめる軽い感じでもないためアピール先が限定されるというのです。

軟弱なことを言うな、「認める者の信念」が周辺の認知を広げていくのです。

まずは「ブレードランナー」を見て下さい。普通の人は宮崎駿監督のアニメであれば1本を数度みているはずです、テレビでやっていればなんとなく見てしまうし数年経てば、また新しい感覚で見てしまうものです。しかし、実写の映画を何度も繰り返してみることはそうありません、かつて「燃えよドラゴン」がヒットした当時には数十回も劇場で同作を見たような熱狂的なファンがたくさんいました。

この「ブレードランナー」はSF作品では珍しく”何度”も見たという人がいる作品だと思います。ひとつには内容の理解が一度では難しいということがあったのだと思います、通りいっぺんで見てしまえば、別段ストーリーに難しいところがあるわけではないのですが、登場人物に感情移入し始めると「このときレプリカントはどう考えたのだろう」「デッカードはレプリカントをどう考えるのだろうか」そのシーンごとに思い入れが出てくるのです。そうして、気が付けば5回見てしまったというような人が出て来る、そういう映画だと思います。

オリジナルの印象が強すぎるために「続編」が低く評価されるのはあることですが、それは前作”ありき”で考えるからではないでしょうか。私が「ブレードランナー」を見てほしいと思っているのは単なるストーリーの確認です、続編である以上は物語の流れを押さえておくのは『楽しむ』ための最低条件だからです。でもそんな作品があったんだくらいでいいと思っています。

私はジョージ・ミラーの作り出す世界が大好きです。30年前の「マッド・マックス」の世界も「怒りのデスロード」の世界も、どちらも十分に楽しむことができます。リドリー・スコットも大好きな監督です、エイリアン「コべナント」がこけたと言われていますが、今までにどんだけエイリアン映画が作られてきたと思います。インパクトが下がれば興行収入だってそれなりになってきます。そして、今回の「ブレードランナー2049」まだ見ていないので何とも言いようがありませんが、続編とはいって「現在の作品」として楽しめると思います。(※「2049」はリドリー・スコットは監督していません。)

昔のヒット作と比較して、それなりの観客動員を期待するのかもしれませんが「観客は楽しめればいい」のではないでしょうか、「ブレードランナー2049」の日本での公開を期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA