韓国南東部の地震被害、国が違えば文化も災害被害さえ違う。

韓国気象庁発表によると15日午後2時29分ごろ、韓国南東部の慶尚北道浦項市の北9kmの地域でマグネチュード5.4の地震が発生しました。南東部で強い地震が発生したのは、昨年の9月12日に裏項に近い慶州でマグネチュード5.8の地震が起きて以来、1年2ヵ月ぶりのことです。浦項では、最初の地震の後も数回にわたり余震が起りました。

多くの市民は建物の外に避難し、一部のマンションではエレべーターが停止しました。現在のところ、人名被害は確認されていません。今回の地震では、各地で建物が損壊する被害が発生しています。浦項市北区の韓東大では建物の外壁が剥がれたほか、同区のマンションで管理事務所の壁が落下しました。また、家の中では額縁が落下したり、本が落ちたといいます。

慶州市の月城原子力発電所など国内の原発は正常に運転しており、同市の放射性廃棄物処理場にも異常がないことが確認されています。浦項市の消防局は引き続き警戒と被害実態調査を進めているそうです。

今回の地震被害の状況を見ていると震度の割に建物被害が大きかった様子が伺えます。もし、同規模の地震が日本国内で発生したとしてもそんなに大きく報道されることもないと思います。韓国国内での地震は、日本国内の発生件数に比較すると非常に少ないのが実情です。そのため、建物の強度の基準も日本とは異なっているようです。

建築現場を訪れた時、驚いたその建築方式とは

昨年、ソウル市内を訪れた際、友人の兄が働いているというマンション建築現場を見学させてもらったことがあります。行かれた方はご存知だと思いますが、日本のように幅が”厚い”イメージのマンションはあまり見かけられません、主流は”薄い”感じの建物が同一地域に何棟も建てられている風景です。現地で聞いた説明では「この建物は鉄筋コンクリート造で建築されており、鉄骨造ではない」と説明を受けました。日本の場合には高層の建物のほとんどは鉄骨造(一般に言われるS造)で作られています、これはフレームで重さや力を受け止めることが出来る為で、壁面がガラスで埋まったようなビルは鉄骨造です、また大きな空間を作るのにも適しています。

話しは友人の兄の現場に戻りますが、びっくりしたのは床壁天井が完成した階から順次、内装工事を行っていたのです。日本の場合には外郭の工事が終了した後に内部工事に入るのが通常だと思います。お兄さんが説明するには工期短縮の為に、箱が出来上がった下層階から内装工事にかかるのだと説明してくれました。私がビックリしたのは、鉄筋だけで積み上げていく工事です恐らくはかなり安く建てることが出来るとは思うのですが、耐震強度面から考えると身が震える思いがしました。恐らく激震が来れば、この形式のほとんどのマンションは倒壊してしまうでしょう。

今回の南東部での地震被害を見ても建築物の軟な作りが露呈しています。1989年に発生した『三豊百貨店崩壊事故』をご記憶でしょうか、ソウル市内で営業する百貨店の床が崩壊し、500名以上の死者を出した事故です。基本的には”人災”です、工事上必要な補強を無視し見た目重視で逆に柱を削減したりしたため崩壊を起こしたのです。これ以降、韓国国内の建築基準が強化されたかどうかは知りませんが、マンションの工法を見る限り大きな地震に耐えることはできないと推測します。

もうすこし建築基準を引き上げれば地震被害も押さえれるのではないかと考えるのですが、長い歴史の中で「これで大丈夫」の基準が韓国独自のものになっているのでしょう。車の排ガス規制のように、建物の強度基準も考えるべきではないのでしょうか。韓国のみなさん「地震がない」のではなく「地震の頻度が少ない」だけなのです、お忘れなきよう。

 

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