「ブラックフライデー」本当に需要はあるのか?真似ればいいってもんじゃない。

私が小さなころ「クリスマスにはケーキを食べる」ということをテレビで知って母にケーキが食べたいと、ねだったことがあります。母は「うちは仏教やけんクリスなんとかは、関係なかと」とクリスマスがない理由を説明されたことがあります。しかし、小学校高学年になったとき製パン会社の努力で「クリスマス=ケーキを食べる日」として我が家にもクリスマスがやってきました。

戦後、アメリカが統治していたとはいえ、アメリカで行われているいろんな行事を取り込むのはどうなのでしょう。基本的には小売業者などが購買動機を喚起する目的で盛り上げていくのでしょうが、定着したものでは「クリスマス」「バレンタイン」「ハロウィン」などが上げられます。ハロウィンも最近では若者のイベントとして定着してきました。

ここにきて話題となっているのが「ブラックフライデー」です。日本で本格的に導入されるようになったのは昨年くらいからです。『ノジマ』や『イオングループ』などが“ブラックフライデー”と称して11月期のセールを行いました。突然「ブラック」と聞いて、何のことかわからなかった人が大半で、後でニュース解説などでその意味を知ったのではないでしょうか。

もともとブラックフライデーはアメリカ発祥の大規模セールです。米小売業界が11月第4木曜日の「サンクスギビングデー(感謝祭)」の売れ残り商品を翌日に大幅値下げして一斉にセールすることから、いつしか「小売店が黒字になる金曜日」と呼ばれ、一大イベントとなったのです。そんなアメリカの盛り上がりにあやかろうとして、昨年から突如、日本でもブラックフライデーが始められたのです。

今年から参戦する企業も増え「ブラックフライデー」の認知度も上がってきた

昨年から積極的にこのセールを推進しているのがイオングループです。昨年はイオンモール各店のすべての売り場で「衝撃の3日間」と題するブラックフライデーを告知する黒いPOP広告を貼り、食品をはじめとして日用雑貨、衣料品、家電などを特価で販売しました。期間中の売り上げは例年の20%増だったそうです。

今年は前日の23日が祝日の為、フライングスタートということで1日前倒しでセールを始めました。高級ブランドやファッションアイテムなど超目玉商品を多数揃えて万全の態勢で臨んでいます。また今年から百貨店業界でもブラックフライデーに参戦するところが現れてきました。松坂屋名古屋店では全71ブランドでセール品を用意し、19ブランドの売り場では黒い袋の「ブラック福袋」を販売します。まさに、正月セールさながらの展開です。

引用 GAP

「ブラックフライデー」も「プレミアムフライデー」と同じ“線香花火”になってしまうのか。

ブラックフライデー商戦に参加する企業には、クリスマスや年末年始商戦の前哨戦としてお値打ち商品で他社より早く消費者を囲い込んでおきたいという思惑があるようです。しかし、クリスマスや正月など通常よりも割高で商品が売れる恒例行事を前に、どうしてわざわざ米国の真似をしてセールをする必要があるのでしょうか、そう考えて静観している企業もたくさんあります。

歳末セールを前倒しして在庫一掃の目的で「ブラック・フライデー」に参戦したとしても、正月を過ぎれば冬のクリアランスセールで必然的に在庫処分を行わざるを得ないのです。消費者の買い物モチベーションが向上する年末に向けた商品を先行販売で安売りする必要はないのではと思われます。

近年ではネット通販でも大掛かりな特売セールが頻繁に行われています。このためリアル店舗のセール期間をめがけて店舗に足を運ぶ顧客も少なくなってきています。事実、アメリカでは今年の年末商戦の支出予定額では実店舗よりオンラインの方が多くなると予測する調査機関もあるほどです。

「必要ないものは、どんなに安くても要らない」のが消費者です。消費意欲を高めるためには、その源泉となる家計が潤うことが第一条件です。プレミアムフライデーの時も、「時間があってもお金がない」といって、飲食店舗などの売り上げは伸びることがありませんでした。前倒しで使って、年末に財布のヒモを締めるようでは意味がありません。セールの意味をもう一度問い返す必要があるのではないでしょうか。

今日は金曜日、本番は今日から。日曜までは「ブラックフライデー」を続けている店舗がたくさんあります。あなたも出かけてみては?

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