業種店と業態店、新しい業種店を知ってますか「sakana bacca」「旬八青果店」。

「コンビニ」「肉屋さん」「スーパー」「八百屋さん」「デパート」これらの違いがわかりますか?「肉屋さん」「八百屋さん」はいっしょ、「コンビニ」「スーパー」「デパート」が同じくくりです。わかりますか?前者が業種店で後者が業態店になります。昔は”業種店”がほとんどだったのです『そこに行けばアレが売っている、アレ専門の店』が業種店なのです。「酒屋」「肉屋」「豆腐屋」そうです~屋さんの世界です。業態店とは客が望む売り方を実現する売り場を持った店舗のことです、単独商品を扱うのではなく「肉・魚・野菜=スーパー」「食品・衣料・雑貨=百貨店」と言った感じです。近代は業種店が業態店に駆逐される時代といっても良いのではないかと思います、しかし、このところ衰退していた『業種店』が復興の兆しを見せているのです。

八百屋でSPFを目指す「旬八青果店」

ベンチャー八百屋として話題を集めているのが「旬八青果店」です。この青果店は仕入れから販売までを垂直統合管理する方式での展開を行っています「SPF (Special store retailer of Private label Food)」という方式でアパレルのSPAのApparelをFoodに置き換えたものです。創業者であり代表取締役の左近克典さんは「当社の青果店『旬八青果店』の粗利率は50%。業界では不可能な数字と言われていますが、産地を回り、自ら仕入れることで、この数字を実現しています。」と語ります。

この「旬八青果店」並べられた野菜や果物を見ると、他の青果店とはちょっと異なっています。例えば人参はカラー人参(栄養価の高い黄色や紫の人参)を販売、その他、柑橘系の商品も聞きなれない種類が並んでいます。来店した客は「知らなかった、こんな商品があったのか」と来るたびに新しい発見があるという、狭い店舗ながらも凝った品揃えの青果店なのです。

各店舗での売り上げは通常の八百屋さんとは比べものになりません。たった、2坪の売り場で月間200~300万円を売り上げるからです。彼らが高収

引用 旬八青果店

益を上げることができるのは、取り扱う商品そのものに理由があります。他の商店では扱わない形が悪く納品基準を満たさないようなB級、c級といったランク付けをされた商品を店頭に並べているからです。多少、形が悪くても味・品質には問題がなく、そのブランド認知が進んでいれば顧客との需要はマッチするというわけです。農家側としても、廃棄するしかなかったモノが価値ある商品となるのです、積極的に協力したくなるはずです。

青果の現場では既にこうした新しい形での小売販売が始まっています、他の業種店でも同じような動きがあるのでしょうか、次は”魚屋”さんの世界を覗いて見ましょう。

食べるだけではなくいろいろ体験できる「サカナバッカ」

東急沿線を中心に都内で展開中の「sakana bacca(サカナバッカ)」という鮮魚店があります。魚屋というとショーケースがあって、店内は暗めで水がまかれていて、呼び込みの声が大きく響く、そんなイメージがありますが、この店はまったく違います。従来の「魚屋」の概念を変える売り場になっているのです。

ロゴはアルファベット、看板もスタイリッシュ。内装は白・木目・水色の空間でカフェ風の照明が使われていて、明るくてお洒落な雰囲気です。ま

引用 sakana bacca

た、LINEに公式アカウントがあってクーポンを取得できるなど、発想がなんとも現代的なのです。驚かされるのは店舗の見た目だけではなくて、商品の鮮度や味も抜群ということです。なかにはスーパーに並ばないような珍しい魚介類や高級魚もあって、品揃えも価格も納得の内容なのです。

この店舗を運営する㈱フーディソンでは「国内水産を盛り上げ、日本の食卓にもっと魚が並ぶようにしたいのです」とサカナバッカのコンセプトを語っています。そのため㈱フーディソンでは産地から直接魚類を仕入れる仕組みを構築、スーパーでは扱わないマイナーな魚種を東京で流通させたり、市場価値が低いとして買取されないような魚でも加工することで、商品価値を生み出す取り組みを行っています。現在は築地と太田の市場に独自の流通拠点を構え、サカナバッカで販売するほか、自社で開発した飲食店専門の仕入れシステム「魚ポチ」を介して、1500種以上の水産品を3000店舗以上の飲食店に卸しているそうです。

サカナバッカでは食材として魚類を販売するだけではなく、店舗の魚類を使った調理の仕方まで教えてくれます。店舗に併設されたキッチンで魚をさばき煮つけなどの魚料理を実際に作っていきます、通常は切り身しか買わないような独身女性も7,000円也を払って「おさかなクッキング」を勉強します。「魚が扱えると、できる女みたいでカッコいい」と独身女性からの支持も増えているそうです。

こうした「業種店=○○屋さん」の台頭は情報が発達した現代だから可能になったとも言えます、消費者の詳しい動向がわかるからこそ独自の商品供給システムが可能になるのです。これからもたくさんの○○屋さんの誕生を期待しています。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA