あたらしいコミュニケーション“仕返し弁当”が今、熱い。

みなさんは弁当派でしょうか、それとも外食派?私は数年前に「糖尿病」の兆しが見えてからは“コンビニ派”です。なんといっても食べるものすべてのカロリーが把握できるからです。しかし、そんな生活でも時々「弁当」を持っていくことがあります、なぜか『ほっ』とさせられるんですよね。自分の家から持ってくるもの、愛着を感じるのでしょうか、食べたらなくなってしまうのに。

奥さんに「おいしかったよ」と言ってやるのがうれしいのかもしれません、手間がかかったものをいただくっていうのは、そういうことなのかなとも思います。しかし、この弁当最近では少し趣が変わってきています、一時期流行った「キャラ弁」などがそうです。「子供が喜ぶから」というのは理由の一つに過ぎず、写真を撮ってSNSにアップするのが嬉しくてしょうがないお母さんもいます。

弁当もコミュニケーション・ツールになってきたのです。昔、教室で弁当を食べるときなどは、ささっとかき込んで「人が見る」時間も与えない速度で食べていたような気がします。自分が食べているものを他人に見せたくないという感情がありました、別に恥ずかしいような物は入ってなかったのですが、敢えて見せるほどのものでもないと思うのが、当時の普通でした。

日本国内で“子供の為”の弁当が作られるようになったのは「タコウインナー」を代表として古い歴史があります。しかし、ブログが普及してブログに掲載するために「キャラ弁」が作られ始めたのは2000年代に入ってからだと言われています。本格的なキャラ弁ブームのきっかけとなったのは栃木県在住の主婦、ハンドルネーム「霞ん」が2005年4月に開設したブログとされています。最近ではキャラ弁を更に進化させた「仕返し弁当」なるものが流行っているそうです。

見せるための弁当の時代が終わり、本当の温かい弁当の時代が来た

この「仕返し弁当」の起源はttkkさんことkaoriさんが2015年に出版した「嫌がらせ弁当」だとする説があります。この本は高校に入って反抗期を迎えた娘に対し、母が嫌がらせに3年間キャラべンを持たせるというものです。反抗期で言葉を交わすことが減ったたために言葉じゃなくて伝わるようにと、弁当を通じてメッセージを送り続けたのです。

作者のkaoriさんは「無視されたり、返事をしなかったりといった態度にカチンときて、仕返しの意味を込めて作り始めました」と語っています。Kaoriさんは嫌がらせにといいながら、次第に作るのが楽しくなってきて「誰かに見てもらいたい」とブログに載せたところ「驚くほど反響があって快感になった」といいます。

嫌がらせで始めたキャラ弁でしたが、次第にメッセージ色が強くなっていったそうです。期末テストの2日前、弁当の中央には「勉強をしているか聞くタモリ」。健康診断と体力テストがある日には「視力検査のためのCが並んだ表」。母の日に何ももらえなかった時には「カーネーションを再現、随時受付中」の文字も。

Kaoriさんのキャラ弁は「嫌がらせ」から「応援弁当」にそして「メッセージ弁当」へと変わっていったように思います。言葉で伝えることが出来ない分を「嫌がらせ弁当」で伝えていく。

最近そんな「嫌がらせ弁当」が流行っているらしいのです。自分の誕生日を忘れたので「嫌がらせ弁当」、夜遅くに酒を飲んで帰ってきたので「嫌がらせ弁当」、人の話を半分も聞いてくれないので「嫌がらせ弁当」。

嫌がらせと言いながら、その手間のかかった内容は「愛情表現」以外の何物でもありません。人口減少だとか、AIが人にとって代わって仕事をするだとか、高齢者ばかりの年寄り国家になってしまうとか。暗い話ばかりが多い昨今ですが「嫌がらせ弁当」を作れる優しさが残っている間は、そう捨てたもんじゃないと思うのですが、うちの奥さんも「弁当」作ってくれないかな。

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