昨年は電通が受賞、今年はどこが受賞するのか「ブラック企業大賞」

ブラックフライデーとは違ってありがたくないブラック、従業員に過労やサービス残業を強要したり、パワーハラスメントや偽装請負、派遣差別を行ったりするなど、問題があるとされる企業・ブラック企業の頂点を決めるという企画で「ブラック企業大賞」は2012年に始まりました。運営主体は”ブラック企業大賞企画委員会」であり、作家や弁護士、大学教授などで構成されています。現状では、際立ったブラック企業が取り上げられることがあっても、すべての企業の現場状況が向上することには結びついていないため、ブラック企業が生み出される「背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくること」を目的としています。

これまでの受賞企業を振り返って見ました。
■2012年 大賞受賞 東京電力株式会社
・受賞理由としては”人類の歴史”において類を見ない恥ずべき行為を行ったとしています。原発建設現場での被曝労働、福島第一原発事                           故の復旧作業での被曝労働、外注した下請け会社の原発労働者の健康を守る責任の放棄、反社会的勢力による中間搾取の容認、被曝線                       量の偽装工作。

■2013年 大賞受賞 ワタミフードサービス株式会社
・2012年には過労自殺者を労災認定されながら言い逃れをしたことで”市民賞”を受賞しています。 「365日24時間死ぬまで働け」との文
言が記載された理念集を配布するなどし、人名に関わる不祥事を度々起こしたことから「ブラック企業」と批判されています、ブラッ                       ク企業と言われる企業は、大手有名企業には少ないのですが、ワタミはその『筆頭格』とされています。

■2014年    大賞受賞 株式会社ヤマダ電機
・ヤマダ電機では、度々人命に関わるパワーハラスメントなどの問題が起こっており、労務管理上多くの問題を抱えた企業として大賞に
選ばれています。2004年に神奈川県内の店舗で働いていた29歳の男性社員が上司の激しい叱責に耐え切れず自殺。2007年には柏崎で
働いていた23歳の男性社員が過労を原因とした自殺、労働基準監督署は死亡1ヵ月前の残業時間が100時間を超えていたとして労災と
認定しました。

■2015年  大賞受賞 株式会社セブンイレブンジャパン
・FCオーナーの「見切り販売」をする権利を妨害。見切り販売の妨害は、独占禁止法の「優越的地位の濫用」にあたり、公正取引委員会
は2009年に排除命令を出していました。セブン側は加盟店が「値引き販売」することを制限しており、本部の意向に従わないオーナー
に対しては報復措置として、契約解除等の強硬策も行っていました。

■2016年  大賞受賞 株式会社電通
・新入社員の女性がパワハラや長時間労働で精神的に追い込まれて過労自殺させられました、時間外労働は月105時間を超えていまし
た。電通には鬼十則と呼ぶ社訓があり「殺されても放すな。目的完遂までは」といった精神論に支配されていたためパワハラ、セクハ
ラが蔓延したとされています。電通は過去2度も過労死を出したことで2015年には本社と電通九州が是正勧告を受けたにも関わらず今
回の過労死を出したことが受賞の理由となりました。

そして2017年のブラック企業大賞がノミネートされました。

名前があげられているのは「日本放送協会(NHK)」「ヤマト運輸」「パナソニック」などの9社です。大賞は、ネットでの一般投票(11月27日17時~12月22日17時)を経て、12月23日の授賞式で発表されます。実行委員会では「労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を意図的・恣意的に従業員に強いている企業」と、「パワハラなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人」を『ブラック企業』と定義している。

委員会が指摘するのは企業が利益を追求する過程で、そこで働く人間に犠牲を強いており、場合によっては命を奪ってしまうケースもあったということです。”企業が人を殺す”といった表現を使う委員もいます、こうした活動が行われるのは企業の質を高め、そこで働く人間の生命と権利を守ることが目的とされています。単に「酷い会社」と見るだけではなく、自分の職場でもそうしたことがないか、そうしたことの芽が出ていないか問い直すための機会ではないのでしょうか。今年も終盤戦、自分の職場を考えてみましょう。

 

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