武田鉄矢が水戸黄門になってしまった。時代とはこんなものなのでしょうか?

引用 TBS 水戸黄門

何気なくBSを見ていた時です「水戸黄門の再放送かい?」と思って見たら、なんと水戸黄門の新シリーズだったのでした。それも主演は武田鉄矢、赤いきつねと緑のたぬきのCMかと思いましたが、そうではなくちゃんとしたドラマでした。びっくり、「水戸黄門」と言えば1969年に放送が開始され2003年には放送1000回を迎えたという世界にも例を見ない長編テレビ番組です。日本を代表する時代劇、日本人なら誰でも知っている時代劇と言っても過言ではないと思います。

その代表的時代劇に「金八先生」のイメージが強い武田鉄矢を持ってきたのはどうしたことなのでしょう、初期のシリーズでは東野英治郎が黄門役を演じていました。この東野英治郎は13年にわたって黄門様を演じ続け、水戸黄門のイメージを創り上げた役者と言えるでしょう、彼の後は西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗と続きます。東野黄門時代に助さん役を務めた里見浩太朗は2002年から2015年まで13年間、東野英治郎と同じ期間、黄門役を務めます。全シリーズを通して、もっとも関わった期間が長いのが、この里見浩太朗となります。

といった流れを経て2011年にシリーズを終了した「水戸黄門」だったのですが、6年ぶりに主役を替えて復活したのです。その黄門役がなんと武田鉄矢だったのです。そのあまりにも意外なキャスティングには日本中が「えぇ~~!!」と驚かされました。海援隊の「母に捧げるバラード」を聞き「金八先生」を見て育った私たちには「あり得ない」キャスティングでした。

まあ、なんでもやる人っていうイメージはあるのですが、福岡地元の人は知っていると思うのですが福岡「照和」で歌っていた初期の頃は、ヘビーメタルだったのです。また、ひと昔前は身体を鍛えて刑事やプロゴルファーで映画にも出演していました。この人に関しては似合うとか似合わないとか、そういうものの考え方は無いのかも知れません。ご本人が好きな坂本竜馬も自身で演じて映画を作られたこともありました、この時も日本国民が知る”竜馬”ではなく赤いきつね風竜馬だったような気がします、今回は緑のたぬき風黄門様かもしれません。

引用 BS TBS 水戸黄門

そうして始まった武田黄門、お色気シーンは篠田麻里子で”お約束”。

日本人なら誰でも知っている「水戸黄門」のイメージ、地味な色合いの衣装にヒゲなしで新キャラを生もうとして失敗した石坂浩二の水戸黄門以来基本的には同じ衣装、キャラクター、ストーリー展開が踏襲されてきた同シリーズ。今回は「金八先生」の武田が演じると言うことで、イメージから外れた武田様になってしまう懸念が飛び交っていましたが、結果的には従来のシリーズから大きく外れることもなく、少しだけ武田色を出しつついい感じのバランスで新黄門様が出来上がっていました。

今回の黄門様は従来の「先の副将軍」のイメージ部分は和らいで、寺子屋をやったり農作業をやる、気ままな黄門様の姿からスタートする。そんな黄門様を「あのじいさん」呼ばわりする助さんのエピソードが出てきますが、こうしたくだりは時代と言えるかもしれません。黄門様がいい人ではなく性格の悪いじいさん的な描き方がされているのが、今回シリーズの特徴でしょう。笑い声も「フハッフハッハッハ」って感じで、ちょっと気持ち悪い笑い方になって、性格の悪さが滲み出ています。

そして「水戸黄門」と言えば外せないのが「お色気シーン」です。これまで由美かおる、雛形あきこが演じてきたお色気要員ですが、今回は篠田麻里子が演じることになりました。”お約束”の入浴シーンも登場します、篠田麻里子も武田鉄矢と同じ福岡の出身。まあ、普通にみれば水戸黄門をよく見れば武田鉄矢だったというくらいで、どんなキャラを持ってしても従来からの黄門イメージを崩すことは難しいようです。

しかし、長く続くバラエティ番組が次々に打ち切りとなる中、わざわざ武田鉄矢を主演に水戸黄門を作る意味が理解できません。できることなら、もっと硬派な本格的時代劇を製作してほしいと個人的には思う次第です。例えば「鬼平犯科帳」みたいなやつ、「木枯らし紋次郎」でもいいな。

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