白鵬が膿を出し、貴乃花がだんまり続ければ日馬富士が引退する

祖父が死んでからは相撲は見ないようにしている、別に特別な意味がある訳ではないが、楽しそうな祖父の顔を思い出すので見なくなったような気がする。そんな相撲だが、ここ数日間の報道は目に余る。横綱が格下相手に暴力を振るい怪我をさせるなど言語道断、そのことを材料にやりとりをしている親方や日本相撲協会も最低と言わざるを得ない。日本の国技をやっている人間は特別ではないのです、人間国宝が万引きしたとして人間国宝だから許される筈はありません。暴力の度合いが問題なのだと力説する愚かな輩がいますが「暴行」であっても「障害」であっても、暴力による罪を犯したことは免れません。

28日、横綱・日馬富士の暴行事件で横綱・白鳳が参考人聴取で、日馬富士が貴ノ岩を素手で数回殴った後、頭部をカラオケのリモコンで殴りつけたのを見たと説明しました。これは日馬富士が鳥取県警に対して述べた内容と大筋で同じだったといいます。また、貴ノ岩の頭部の裂傷に関しても1回の衝撃でできたものとみられることがわかりました。優勝後に横綱・白鳳が語った「膿を出し、日馬富士や貴ノ岩が土俵に上がれるように…」というのは、この説明のことだったのでしょうか、そんなことであれば早期に相撲協会に対し、現場にいた人間として率先して白鳳が説明しておくべきだったのではにでしょうか。

優勝した時の万歳や今回の発言を見て「横綱の品格」ということが言われていますが、品格のあるなしは個人が持つものではなく”持たしてやる”べきではないのでしょうか。貴乃花部屋の大阪での拠点「龍神総宮社」の祭主・辻本公俊氏が語っていた貴乃花親方の相撲道の考え方は一理あると思われます「真剣勝負する相手と酒飲んでどうしますか、そんなもん行かないのが当たり前ですよ」そうなんです。これは正しい考え方だと思います、仲良く酒を飲んでいた相手と土俵に上がれば別人格で闘えるなんてことはあり得ないのですから、この点は貴乃花親方は正しいと思います。そして、横綱の周囲は横綱が『品位』を持てるように環境を整備する必要があります、問題が発生しないような環境を作ることこそが、品格を守ることだし、その環境に耐えることが横綱の責任と義務だと思うのです。人が横綱に成るのではなく横綱の地位にあると言うことは、横綱の使命を果たさなければならないのです。

日馬富士はどうなるのか?そして貴ノ岩は・・・

結果はハッキリしています「日馬富士は引退」です。それ以外の決着はありません、相手が誰であろうと相撲でもないのに部屋の外で人殴ったのですから、既に法を犯していることは間違いありません。また、リモコンで殴ったことが明確になった場合には傷害ということになるでしょうから、なおさらのこと罪を避けようがありません。なぜか、それは横綱としての『品格』がない行動を取ったからです、また、そうした行動を取ることができる環境に彼を置いた相撲協会の責任でもあります。

さて、ここで考えたいのが貴ノ岩関です。彼は相撲取りに成りたいがために日本に来て貴乃花部屋に入門し、今回の騒動の火元になってしまいました。恐らく、多くの人が思っているように親方と協会の対立の材料にされているのです。貴乃花親方のいう”相撲道”は間違ってはいないと思いますが、考え方が正しいからと言ってやり方が全て正当化されるものでもありません。現状、何も言わない貴乃花親方は一方での「黒」ではないでしょうか、直接暴力を振るった日馬富士も「黒」、関係者全員を集めて早期に事態掌握ができなかった相撲協会も「黒」です。

こうした社会的に「黒」と判断される要素が重なっている現状を見るに、日本の相撲が再び『闇に時代』に戻ってしまうような気がします。楽しそうに笑って相撲を見る祖父はもういません、祖父を楽しませてくれた相撲も、もうないのかも知れません。

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