「一蘭」摘発で飲食業界に”悲鳴”!外国人労働者まで持ってかれたら店が開けられない。

引用 一蘭

人気豚骨ラーメン店「一蘭」が11月29日、大阪府警に不法就労の容疑で摘発を受けました。飲食業界関係者はこの事態に戦々恐々としています。い一蘭と言えば「個別カウンター」で知られる”博多トンコツラーメン”。きっかけは、一蘭の道頓堀別館(大阪市中央区)でアルバイトをしていたベトナム人女性が5月に警察官から職務質問を受け、不法就労が発覚したといいます。

ベトナム人女性は29日までに、入管難民法違反容疑で逮捕され、一蘭も同日、必要な届け出を怠っていた雇用対策法違反の疑いで福岡市博多区の本社などを家宅捜索されました。一蘭は「事実関係確認中の為、コメントできない」としていますが、急拡大のツケとの見方もあります。もともと一蘭は福岡市内ではなく「小郡市」で営業を行っていました。その後、福岡市内(那の川)に現在の形での『一蘭』の1号店が1993年にオープンします。この店は既に創業者が無くなって営業権を引き継いだ現社長・吉富学さんが運営していた店舗です。

私が福岡にいた頃、那の川の店で何度かラーメンを食べました。あまりにも独創的な食べさせ方(①オーダーシステム②替え玉システム③味集中システム)に驚いたものです。しかし、食べ方の問題ではなくその味が良かったことは覚えています、ハッキリ言って現状の一蘭の味は当時のものとは違います。以前にも書いたことがあるのですが、地方有名店が「東京=全国」に出店すると”味の平準化”が起るのです。地方での尖った内容では広く受け入れられない為、角が取れていくのです。渋谷の『唐そば』なども、そのいい例です(ここは北九州の黒崎が原点なのですが、今では黒崎の味は無くなってしまっています)。

こうして設立以来、年商も店舗数も右肩上がりで平成13年には100憶円の売り上げを突破、16年には174憶円。10月時点で国内69店舗、海外4店舗という一大チェーンに成長しました。昨年10月には米NYに出店し、日本円で1杯2000円と言う価格で話題を撒きました。有名ラーメン店のなかでもインバウンド人気が高い店になっています。ここまで成長することは地方ラーメンではできないのです、既に『一蘭』は小郡で営業していた頃のラーメンとは異なるものを提供しているのです。

ラーメンもどんぶり屋もファミレスもみんな人手不足なのです。

引用 一蘭

一蘭は1月時点での社員数は295人、アルバイト数は5368人という大所帯となっています。急拡大したことによるひずみが生じても不思議ではありません。逮捕された道頓堀店別館では、アルバイトの基本時給が1200円以上、早朝1300円、深夜なら1500円で募集をかけています。それでも人が集まらないのが現状のようです。そのため、外国人に頼らざるを得なかったのでしょう。飲食業界では外国人労働者を抜きに運営が出来なくなってきています、一蘭に限らずどこも同じ状態なのです。

一蘭が摘発を受けたことは一罰百戒の意味の意味がありますが、外国人労働者に対する締め付けが厳しくなって人手不足が深刻化すれば、これまで以上に人件費が高騰することになります。その分、材料費を削れば味が落ちて客足が遠のきます、特にラーメンなどが1000円もするようになれば、それはラーメンでは無くなってしまいます。創業時の味を捨て成長の果てに高い商品を生み出し、全国的に知られた店になったとしても、飲食店としての発展はないような気がします。

ラーメン屋さんは「ラーメン」という日本固有の食を売る店として頑張ってもらいたいのです。無理はわかってますが、店数増やして拡大するばかりではなく、味やサービスに気遣いながらやっていけないものでしょうか。1993年初めて『一蘭』へ行き、銀の容器に100円を置くと、チャルメラが鳴って替え玉が出て来るシステムに驚かされたあの頃を懐かしく思い出します。形は似ていても同じ店舗はどこにもないのです。

 

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