熊本のアマチュア写真家「西本喜美子さん」の自撮り写真が話題、新宿で『遊ぼかね』個展も開催!

引用 西本喜美子

熊本にアマチュア写真家で人気のおばあさんがいます。西本喜美子さんがその人です、息子・西村和民さんが主宰する写真講座ををきっかけに写真をはじめ、2012年には熊本県立美術館で初個展を開催しました。画像処理ソフトを使ったデジタルアート作品や、自撮り写真が話題となって89歳の現在も作品を制作中です。

今月15日からは新宿のエプソンイメージングギャラリーエプサイトで西本さんの個展『遊ぼかね』が始まり、来年1月18日までご覧いただけます。西本さんの作品はファンタジーなものや、こんな動きができるのかとCGでも使って撮ったような写真もたくさんあって、89歳の高齢の方の作品とは思えないような、独創性の高い作品です。

西本さんは昭和3年(1928年)生まれの89歳です。出生地はブラジル、7人兄弟の次女として誕生しました。8歳の時に家族で日本に帰国。女学校を出て美容学校で美容を学んだ後、自宅敷地内で美容院を始めました。この後が凄いのですが、弟さんふたりが競輪選手となり全国を巡業している姿に憧れて、美容院をやめて競輪学校へ入り、A級ライセンスを取得します。そして、22歳で競輪選手となります。

多くのレースに出場した後、実家の税務を担当していた税務署員の西本斎さんと27歳で結婚、それを機に競輪を引退。家庭に入ることになります。お子さんは3人で、子育ての合間にはパートをやって家計を助けてきました。

SNSの進歩と活動的な人々の高齢化はマッチしているのかもしれない

引用 西本喜美子
KAMEOTA.com

昔、役員の方が新入社員だった私たちに、こんな挨拶の言葉を贈ってくれました「作家になるほどの文才はなく、プロになるほどのスポーツの能力もない、特別なものを持たない私達が、こうして組織で助け合いながら頑張っていくのです。」サラリーマンになる人たちは一般的な人達で特別な能力はないので組織の一員として頑張る他にないという趣旨でのお話だったと思います。

西本さんのように若き日に”競輪選手”といった非日常的な経験をすると、晩年でも違った才能を開花できるのでしょうか?そうではありません、競輪と「自撮り写真」に関連性があるわけではないのですから。大切なのは『好奇心』『向上心』『楽しむ気持ち』なのではないでしょうか、もし、西村さんよりずっと若い方が同じような内容で写真を投稿しても、ほとんど話題にはならなかったでしょう。それは、面白いとか面白くないとか、そういう次元のことではなく”気持ち”が伝わって”いるかどうかなのです。

西本さんの写真を拝見するに「楽しい」が伝わってきます、単に見せるだけの自撮りなど掃いて捨てるほど投稿される時代に、特別に支持されるというのは”気持ち”が伝わらないと無理なのです。逆にそれがあれば、それを伝え拡散する方法は「すぐそこにある」ということなのです。

このところ深夜帯に、「歌うま」発見のためのオーディションなどが行われ、昭和時代に戻ったような感がありますが、その場で言われることは歌い手の「気持ちが」伝わっているかなどという、前時代的なことなのです。いえ、変わっていない部分を再確認しているとも言えます。

今後は西本さんのような方がたくさん出てくると思います。そうした方たちの”気持ち”を受け入れていくことが、このSNS時代の進歩であり、高齢化の問題に取り組んでいく、ひとつの答えでもあるように思います。あなたもオリジナルの自撮り写真を投稿されてみては?

熊本のアマチュア写真家「西本喜美子さん」の自撮り写真が話題、新宿で『遊ぼかね』個展も開催!」への1件のフィードバック

  1. 広島廿日市市で拝見して、感動しました。私は絵描きの端くれですが、モダンアート協会の会員を辞めて、一人で今は何をしようかと迷っておりました。素直になれば良いのかと、作品に触れて教えられました。着想と自撮りだけでなく構成力の力強さは比類の無いものですね。
    出会いに感謝です。

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