「陸王」最終回スペシャル3時間半、クリぼっちのための特別企画!行田の街を歩く人がいなくなる。

引用 TBS陸王

「陸王」が盛り上がっています。明日、クリスマス・イブになんと3時間半のスペシャル番組編成で放送されます。これまでのダイジェスト版2時間に加え、最終話も25分拡大されての放送です。クリスマスをひとり寂しく過ごす『クリぼっち』には”朗報”と言われてますが、クリスマスひとりだからと言って「陸王」を見たいとは限りません、しかし、この熱の入れようは凄いとしか言いようがありません、舞台となっている行田市はこのまま行くと明日の放送時間帯には誰も外にいない状態になってしまうのではないでしょうか、なんて。

もうストーリーはイイでしょう。池井戸先生ならではの池井戸節が存分に発揮された作品です「弱者が強者に立ち向かう」「足りない力」「仲間の結束」「信じるものに訪れる奇跡」ってなとこですかね、今回も会社は合併を止め窮地に陥り、期待をかけた茂木選手もアトランティスのシューズを履いて豊橋国際マラソンへの出場を決め…「どん底」のこはぜやが”どう一発逆転”を果たすのか、池井戸劇場の真骨頂といったところか。

さて、ドラマの着地先は見えてきましたが、舞台となった行田市はこのドラマの恩恵で「関連商品」の売り上げがスゴイことになっているそうです。ある番組で「埼玉県人なら誰でも知っている」と言われた”十万石まんじゅう”、「風が語りかけます」「うまい。うますぎる」「十万石まんじゅう」このフレーズを知らない人はいないというのです。違います、それはきっと大宮以北の地域の人にとっての常識なのです、埼玉南部では知らない人はたくさんいます。っていうか、陸王ブームに乗って”十万石”の焼き印を”陸王”に変えた同じ内容の「饅頭」を売って、売り上げは3倍とも5倍とも言われています。埼玉県人がみな知っていたわけではないこの商品が広く知れ渡り、埼玉県でも再認識されているというのが実情だと思います。

陸王に関連した商品は「陸王たび煎餅」(戸塚煎餅)、「陸王まんじゅう」(ふくさや)、「本醸造酒 陸王」(横田酒造)、「陸王ネクタイ」(武蔵野ユニフォーム)、「陸王キーチェーン」(北崎ダンボール工業)、「陸王マグカップ」(コスモプリンツ)といった具合です。上野のパンダ商法と大差ありません。そうそう、足袋の需要も伸びているそうです、スーベニア商品が売れる事よりも「もともと」の地場産業である足袋が見直されることが一番の恩恵でしょう。

経済効果は「のぼうの城」以上、番組放送後は「どうする?」行田市

今日、営業で行田に行ってきたのですが、中心地を少し離れると田畑が広がるのどかな風景が広がっています。人口が8万人ですから、決して大きな市ではありません。歴史的には『埼玉』という県名の発祥の地と言われています。行田市は1949年に誕生しました、市内には稲荷山古墳をはじめ、日本最大の円墳である丸墓山古墳など、9基もの大型古墳が群集する「埼玉古墳群」が在り、これが埼玉の地名の由来と言われています。また、和田竜さんの「のぼうの城」で有名になった、江戸時代の忍藩十万石の城下町を今に伝える「忍城址」も残っており、歴史情緒豊かな街なのです。

「のぼうの城」の時には県全体で経済効果は40憶円と試算されていました、東北の津波被害の影響で映画上映が遅れるなどの不幸な出来事があって、本来の効果は得られなかったため歴史的な遺産が再認識された程度とも言えるかもしれません。しかし、今回は行田市そのものがロケ地に選定され市内の建物を使った撮影が行われ「観光客」も増えてきています。しかし、川越のように広い範囲で「観光客」が楽しめるエリアが中心地区にあるわけではありません。

その土地が人気を得るためにはふたつの要素があります、観光的な不動産型資源と『地元グルメ』がそれです。行田市の人気グルメと言えば、ウナギ屋が有名ではあるのですが、浦和のうなぎには勝つことはできません。オリジナルで有名なのは「フライ」と「フライゼリー」です、行田のフライは小麦粉を水で溶き、鉄板で薄く焼きながらネギ、肉、卵、などの具を入れて醤油ダレなどをつけて食べるものです。お好み焼きとクレープの中間のイメージです。「フライゼリー」はフライを使った料理かと思われますが、まったく違ったものです。ジャガイモにネギ、人参、おからなどを加えてコロッケ状に仕上げたものです、そのルーツは日露戦争時に中国から伝わった「野菜まんじゅう」だと言われています。

「足袋」に「フライ」「ゼリーフライ」、古墳群に城跡。何もない市に比べれば恵まれた観光資源があるのではないでしょうか、映画やドラマで話題になったことをきっかけに、地元特有の事物を広く知らしめることは有意義なことです。その後も継続的に、その土地の魅力として活用されることを願います。しかし、いただけないのが映画やドラマのタイトルをそのまま流用した流行追随型のアプローチです。「終わったら終わり」のその発想が嫌です、稼げるときに稼げみたいな感があります。行田はいい街だと思います「陸王」が終了しても、『フライ』で頑張ってください。

 

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