餅食べて喉を詰まらせるなんて冗談だろうと思ってるそこのあなた、そうそこのあなた!

東京消防庁は1月1日夜、元旦に餅を喉に詰まらせて15人が救急車により救急搬送されたことを発表しました。このうち2人が死亡、7人が心肺停止や意識不明の重体ということです。東京消防庁によると、元旦の午後9時までに自宅で雑煮を食べるなどした55~90歳の男女15人が病院に運ばれました。80代が最も多い7人で、70代が4人、50代が2人、90代が2人でした。

餅による窒息事故は毎年1月に多発しています。過去の事故のうち、65歳以上が全体の9割を占めています。東京消防庁では餅を小さく切って食べる事や、飲み込んだりしないよう注意を呼び掛けています、特に乳幼児や高齢者の食事には注意を払うように促しています。また、餅を喉に詰まらせた場合はすぐに119番に通報し、意識がある場合には胸や下あごを支えてうつむきにさせ、背中を強くたたいて吐き出させるように呼び掛けています。

老齢化し体力が落ちたことで事故に遭う場合があります、特にスポーツなどで「ここまではやれるつもりだった」という自分の意識に対して体の動きがついて行かない場合、筋肉を傷めたり骨を折ったりすることがあります。しかし、注意が難しいのが”食事”です、これくらいの餅であれば噛み切って飲み込める、日常的な行為の延長でそう思ってしまうのではないでしょうか。

私の実家では餅は買うものではなく『つく』ものでした、蒸籠でもち米を蒸して石臼に移して杵で『つく』のです。一時期、餅つきマシーンが流行ったことがありました、すり鉢状の機会の底に片刃のスクリューみたいなものが付いていて、そこに餅米を入れてしゃもじで押さえながら餅にしていくというものです、手間いらずで簡単に餅がつけるというので大流行りとなり「餅つきマシーン」のない家庭はないほどでした、しかし、このマシーンでついた餅はコシがなく、汁物などに入れると溶けていく感覚で「ゆるい餅」しか作れないことが分かりました。

『死んでもかまわない』餅はやっぱり「コシ」のある粘りの強い餅じゃないと

餅つきマシーンをそのまま使い続ける家庭もありましたが、大半は買うようになってしまいました。我が家では、買うよりも手間をかけてでもということで杵と臼でつく方法にもどりました。いまだに実家から送られてくる餅はこの「手づき」の餅です。つき上げたばかりの餅を大根おろしの中に入れて食べる「おろし餅」は絶品でした、しかし、若い人間でも喉に詰まらせてしまうことがありました。

喉に詰まるような餅は弾力があってコシのある餅なのでしょう、東京消防庁に言われせればこうした餅こそが悪い餅なのです、コシがあって弾力がある。しかし、これがお湯に入れると溶けてしまうような緩い餅だったとしたらどうでしょう、それはもう餅ではありません。緩く米をこねたものと呼ぶべきでしょう。

救急車で喉を詰まらせた急患に駆けつける消防署員にとっては「餅は食べるな!」と言いたいところでしょうが、1年に1度、年始を祝って食べる雑煮を高齢者が楽しみにしていると考えたら「食べるな」とは言いにくいのではないでしょうか、これは、高齢者だけの問題と言うことではありません、そこの「あなた」そしてそこの「あなた」にも関係のある話なのです。おいしいものを食べようとすると「リスク」が伴うのです、焼肉に付着する病原菌や刺身に寄生する原虫などもそうです、事故が起これば「食べさせるな!」という人が出てきますが、食べる楽しみはみんな一緒なのです。「食べるな」ではなく「気を付けて!」と声を掛け合い、事故の少ない社会を作っていきましょう。

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