1月5日は”いちご”の日。初めて苺を食べた日を覚えていますか?

私が最初に食べたのは野いちごでした、それも小川の岸に雑木に絡まるように生えたツタ状の植物に小さな赤い実が付いていたのがそれでした、たまに黄色い実を付けるものもあって、黄色いものの方が甘味が強かったような記憶があります。それから、もう1種類、草状のものに赤い比較的大きな実をつけるものもあったような気がします、これも現状市販されているような苺ではなく小さな粒が寄り集まったようなものでした。

「いちご」の呼び名は親から教わったような気がします、今のような『とよのか』とか『とちおとめ』などのビニールハウス栽培の”いちご”を初めて見たのは小学校高学年になってからでした。この世界的に食べられているオランダイチゴ(オランダ人によってもたらされた)が日本で栽培されるようになったのは明治に入ってからです。私の母は珍しいものは作ってみないと気が済まない人で、自分の畑でこのオランダイチゴを栽培した事があります。畑の上を黒いビニールで覆って穴を空けた部分に苺を植えていたような記憶があります。初めて実を付けて色づいたときに、畑で家族で摘んで食べました。

初めて食べた苺は「美味しい」というよか「珍しい」味と表現した方が適切だったと思います。当時、実家は梨園をやっており”甘い果物”は木に成るものだと思っていたので、畑で栽培する苺はどうも奇妙な感じがしました。果物というよりかは「野菜」に見えたのです。種類からいうとバラ科の植物だそうで、私的には中途半端なイメージなのです。

ストロベリーというと”いい感じ”に見られているのは何故でしょう。

ケーキ屋さんに行くと「イチゴ」を使ったショート・ケーキが人気です。白い生クリームと赤いイチゴの相性が良いのでしょう、どの店でもショーケースのいい場所に位置取りしています。私は食べることは食べますが、とりたてて好きと言うことではありません、また、イチゴをスーパーなどで単体で買って練乳をかけて食べるということもほとんどありません。

聞きたいのですが「どこがどう美味しいのでしょう?」恐らくはイメージだろうとは思うのですが『畑』で栽培されるものは、あまり果物というイメージがないのです。スイカやメロンもしかりです、なんとなくトマトの親類のような感じがして、甘くてジューシーな果物は『木』のイメージがあるのです、見上げながら実を採るイメージです。葉の間から眩しい日の光が差す中を果実をもいでいく、まあ、梨屋の倅に生まれたので仕方ないことかもしれません。

今でも夢で見るのは「野イチゴ」を採る小さな子供の自分なのです。野球帽の中にいっぱいになるまで溜めて、段々になった田んぼの淵に座って風に吹かれながらそれを食べる、爽快な風が吹いていきます。今年の冬が終わったら、実家に戻って野イチゴを探しに行ってみようと思います、市販のイチゴのようには「食べる」を充足させることはできないかも知れませんが、気分は爽快になれそうな気がするんです。

 

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