創業から2度目の絶不調に苦しむモスバーガー、創業者・桜田慧社長が生きていたなら…

引用 日本マクドナルド

日本でマクドナルドのハンバーガーを始めた事業家をご存知ですか?そうです藤田田氏です「銀座のユダヤ人」を自称したユニークな方でした、マクドナルド、トイザらス、ブロックバスターなどを立ち上げたことで知られています。一時期、都内の駅に出店していたネクタイ専門店タイラックもこの方です、成功した事業も失敗した事業もあります。ことにハンバーガー事業に関してはパイオニアであり「私はハンバーガーを売っているのではなくアメリカの文化を売っている」と独自の事業哲学を展開され、1971年に銀座三越に初号店をオープン以降2002年に辞任されるまでの約30年間を『ハンバーガー王』と謳われて過ごしました。

その一方で国産ハンバーガーにこだわった展開を行ってきたのが「モスバーガー」です。創業者の桜田慧氏は日興証券で証券マンをやっていた方で藤田社長とは、事業の立ち上げから違っていました。モスフードがハンバーガー事業を立ち上げたのは1972年、既にマクドナルドが認知され急加速していく時です。当初、海外赴任経験があった桜田社長は誘われて皮革問屋のヒサゴヤに転職、ここで海外展開の業務をやる予定で日興証券時代の渡辺和男氏、吉野祥氏を呼び寄せますが、国内事業で手一杯だった会社の実態がわかった時点で退職、新規に「MOS」を立ち上げます。
(※MOSはMountain+Ocean+Sun、の頭文字とされていますが、飲食事業に入る前の状態 Merchandising Organizing Systemの頭文字がそもそものようです。)

当初はハンバーガーと決めていたわけではなかったようですが、ロサンゼルス赴任時代に見た「トミーズ」と日本マクドナルドを見てハンバーガー事業に参入します。

最初から考えていたのではなくて「結果」そうなって来たという成り行き主義が好きだ

1972年3月12日、東京・板橋区の成増にパイロット店がオープンしました。面積はわずかに2.8坪という狭さでした、この話を聞いた人はみな戦略だ

引用 モスフードサービス

と思ったことでしょうが、以前初号店のことを話す桜田社長をテレビで見たことがあります「私たちは証券会社からの転職組ですから、店舗のロケーションやオペレーションに関しては経験がなく、なんとなくここでと言うのが最初でした」と語っていました。日本マクドナルドは、銀座三越からスタートしたのにえらい違いです。しかし、こうした点がモスフードのカラーを表しているような気がします。

モスはマックと同じハンバーガーを扱っていますが、そのポリシーは違っています。マックはファストフードを志向しているのに対してモスフードが志向しているのは「ファスト・カジュアル」という業態です。この業態の基本は食品添加物や動物性油脂の使用を避け、冷凍食品や調理済み食品もなるべく使用しないというものです。モスで食べてみれば一目瞭然なのですが、モスバーガーは『ハンバーガーレストラン』として営業しているのです。

例えばですが”レタス”を見てみてください、マックは刻んだものを使っているのにモスは大ぶりレタスをそのまま使っています。またライスバーガーなど『和』にこだわったメニューがあることも特色です。彼らは業界2位に甘んじているように見えますが、同じ土俵で競争しているわけではないのです、比較するのもどうかなと思われます。

私的にはモスは好きなハンバーガーですが、あまり使用頻度は高くありません。ここがモスの低迷の理由のひとつかも知れませんが、オーダーしてから出て来るまでに時間がかかってしまうのです。「おいしい」「健康的」はわかってはいるのですが、手軽さではマックには到底及びません。また、高級・健康的イメージということであれば「カールスジュニア」「シェイクシャック」「UMAMIバーガー」「ザ・カウンター」などが続々と日本進出してきています。

創業者の桜田慧さんは1997年に60歳の若さで亡くなっています、かなりスキャンダラスな亡くなり方だったので、よく言われていないところもあります。しかし、少しずれていた方が会社として味があるのではないでしょうか。最初から成功したわけではなく、二等立地での出店を戦略にしたこと、和風ハンバーガーという新ジャンルを生み出したこと等。計算はされているのでしょうが「結果、そうなった」みたいなところが素敵です。

現状、創業以来2度目のジリ貧状態と見られているようですが、桜田さんが生きていれば、きっと笑って打開策を考えたと思います。それが成功しなかったとしてもです、モスはモスらしく闘うことが一番です。「らしい」って何か?そう、王道と言われるものから少しズレた展開の仕方かな。

よ~し、明日はモスでチーズバーガーを食べよう。

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