何故、北朝鮮の平昌五輪への参加を認めるのか?IOCも韓国もスポーツを政治に利用している。

先ほど北朝鮮の平昌五輪参加が正式に決定しました。今回の冬季五輪は中核的な役割を果たして来たロシアが国ぐるみでドーピング問題を起こして正式の参加が出来なくなり、盛り上がりを欠いていました。そこに、開催国の韓国と北朝鮮が手を結んで五輪に参加することはIOCにとって、話題づくりにもってこいの好材料になります、北朝鮮の参加を諸手を上げて歓迎しているということでしょう。

しかし韓国・北朝鮮両国の政治的思惑をそのまま受け入れた決定には疑問の声も上がっています。南北間の合意をIOCが追認する形での安易な参加容認は看過できることではありません。IOCの五輪憲章には「スポーツと選手を政治的、または商業的に不適切に利用することを反対する」と書かれています、今回の決定は明らかに政治的な背景があっての決定です、バッハ会長は北朝鮮の参加を認めた経緯を説明する義務があります。

IOCが北朝鮮の参加を認めたのは、アイスホッケーに加えてスケート、スキーの3競技です。内訳は当初より自力で出場枠を獲得していたフィギュアスケートのペア、スピードスケートのショートトラック男子、アルペンスキー男女、ノルディックスキー距離の男女、アイスホッケー女子となっています。選手は22名、役員やコーチが24名、総計46名の選手団となります。

開会式では朝鮮半島をかたどった「統一旗」の下、2006年トリノ冬季五輪以来となる南北合同による入場行進を行う予定です。北朝鮮の参加は朝鮮半島の緊張緩和につながると期待されています。しかし一方では五輪をツールにしたスポーツの政治利用だと批判の声も上がっています。

「統一」で朝鮮半島は盛り上がるかもしれないが、競技を行う選手の胸中は穏やかではない

朝鮮半島が分断されて70年、初めて平和の祭典である五輪で南北朝鮮合同チームの結成が決定しました。平昌五輪のアイスホッケー女子に開催国枠で出場する韓国チームに北朝鮮選手12名が加わることになりました。合同チームといいながら急ごしらえのチームとなるため、これまで五輪対応でトレーニングを積んできた韓国側アスリートは置き去りにされている状態です。

韓国メディアの報道によると、韓国代表チーム監督のサラ・マレー監督は「北朝鮮選手が短期間に韓国チームの戦術を理解してプレーすることは難しい」と明かし、チーム全体の組織力の低下を危惧していることを伝えています。日本代表女子チームを率いる山中武司監督も「この時期に選手を替えられたりする韓国代表の監督に同情する」と語っています。韓国選手の登録人数を変えずに北朝鮮選手を追加する措置に関しては、初戦で対戦が決まっているスイスが反発しています。基本的なルールの公平性が損なわれようとしているのは明らかです。

北朝鮮が今回五輪に参加する意義はいったい何なのでしょう?確かに北朝鮮が参加する事によって大会への北朝鮮からの脅威は払拭されます、しかし、核実験を行いミサイルを発射してきた事実が無くなったわけではありません。今回の参加も「歓迎する」というのは、韓国だけなのではないでしょうか、近所の寄り合いに参加したければ腰の刀を家に置いて来るなり、それなりの姿勢が必要なのではないでしょうか。

私が憤りを感じるのは「五輪だから」という考え方です、五輪だから仲良くやりましょう、その主旨は良しとしましょう。しかし、参加資格はどうなのでしょう、スポーツ競技に参加すればそれで良いのでしょうか、参加するためには国際社会人の一員として認められていなければなりません。IOCが「スポーツによる平和」の観点から北朝鮮の参加を認めたというのであれば、自国の核開発を抑制するという北朝鮮の意思表明がなされた後でなければ認めることはできない筈です。

五輪が終われば、また同じ緊張状態に戻っていくのでしょうか、根本的な解決を見ないのは韓国に問題があると言わざるを得ません。確かに同じ民族がいがみ合うことは好ましい事ではありません、しかし、同一民族であるならば”兄弟”が他人に迷惑をかけるのを見過ごしには出来ない筈です、五輪ではなく朝鮮半島の恒久的安全・平和を”兄弟”に説くべきでしょう、そして、その後にスポーツなどで親交を深めていくべきです。

日本の相撲だけではなく五輪までもが「ご都合主義」で運営されるのには閉口します。問題はキッチリ分けて片付けていきましょう、そして、問題が片付かないうちは次のステップを安易に踏んではいけないのです。IOCの安易な北朝鮮の参加容認は、今後の五輪運営に関して大きな問題だと言えます。

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