「五島うどん」と「神崎そうめん」の違いは何?そうめんと冷や麦の違いは?

引用 太田製麺所

日曜の朝から「うまいうどん」「幻のうどん」などとテレビで長崎五島の「五島うどん」が紹介されていました。五島うどんは島の特産である食用の椿油を塗布しながら、棒状の生地を2本の箸にかけて引き延ばしては束ねる作業を繰り返して紐状の細い麺にしていきます。この過程でしっかりと熟成を重ねた後、乾燥させていきます。この技術を受け継ぐ麺匠の腕によって、コシが強く、切れにくい五島うどん特有の麺へと仕上がるのです。

五島を経由して博多に「うどん」が伝わったのでは?

■うどんの発祥には諸説ある

「うどん」の発祥に関してはいろいろと説があります。奈良時代に遣唐使によって中国から渡来した小麦粉の餡入り団子菓子「混とん」に起源があるとする説、平安時代に空海が唐から「おんとん」を伝えて、それが讃岐うどんとなったとする説、一条天皇が春日大社に詣でた際に「はくたく」を食べたする記述を起源とするもの、そして、中国から帰国した円やが製粉の技法を持ち帰り「おんとん、蕎麦、まんとう」などの粉物食文化を広めたとする説。福岡市の承天寺境内には「おんとん蕎麦発祥の地」と記された石碑が建っており、福岡市民はこのことから福岡を「うどん発祥の地」としているといいます。諸説ありますが日本に麺を伝えたのは聖一刻師と言われています。

■五島うどんの延長線上に博多うどんがあると思ったら

中国から伝わったとするのなら海路で博多に入ったはずですから五島は経由地、同じような“うどん”があっても不思議はないのですが、博多のうどんと五島うどんは違うのです。明治15年創業の「かろのうろん」や昭和元年創業の「木屋」などの老舗のうどんは柔らかく、その柔らかさが「博多うどん」の代名詞になっているのです。それに対して五島うどんは乾麺でコシのあるタイプの麺となっています。恐らくは伝来時の形の問題ではなく、伝わった地の食文化によって独自の発展を遂げて「五島うどん」「博多うどん」が出来上がってきたのです。

五島うどんの作り方は神崎そうめんのそれと似ている

■神崎そうめんは九州では有名なそうめんの産地

乾麺のうどんの製法はそうめんの製法に似ています、今ではそうめん生産日本第3位を誇る佐賀県の神崎そうめんもルーツは400年近く前、諸国を行脚していた小豆島の雲水が神崎宿で病に倒れた際、神崎の人に世話になったお礼に手延べそうめんの製法を伝えたといわれています。しかし、手延べそうめんの製造法は五島うどんの製造法とほぼ同じで、その麺の太さが作り方を若干違えている程度なのです。基本的に乾麺としての「うどん」と「ソーメン」に製造過程での違いはないのです。

■では、どうして「そーめん」「冷や麦」「うどん」と呼称がちがうのでしょうか?

そーめん、冷や麦、うどんの原材料は同じものです。基本的に同じ“食べ物”と言って良いかもしれません、ではどうして呼び名が違うのでしょうか?それは太さが違うからです、消費者庁では麺の太さによって種類を分ける基準を設定しています。消費者庁の『乾麺類品質表示基準』によれば、うどんは直径1.7㎜以上、冷や麦は1.3㎜以上1.7㎜未満、そうめんは1.3㎜未満となっています。驚きませんか?麺の太さで呼称が変わり、その料理の仕方も変わってくるのです。これこそが日本の文化と言えます。そうしたなかで、同じうどんでも讃岐と五島にも違いがあるといった地域特性があることが日本人にとってはうれしいことではないでしょうか。私的には博多の柔らかいうどんは好みではありません、やっぱりコシのある五島うどんは魅力です、でも私的には博多湾の北部にある能古島で作られる能古うどんがお薦めです。

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