「女性専用車両」が男性差別ならばトイレを男女で分ける必要もなかろうに

女性専用車両が男性に対する差別だとして、ここ最近、女性専用車両に乗車して問題を起こす男性が増えています。2月16日、東京メトロ・千代田線の女性専用車両に男性数名が乗り込みトラブルとなりました、この騒動で電車は12分遅延、目撃者のネットへの投稿では「これは権利」「間違っていない」などと主張していたといいます。

権利を主張することは止めないが「責任」と「義務」はどこに

■屁理屈の前に社会人として生きることを考える

この女性専用車両に乗り込んだ男性の説明では、週に数度は仲間と女性専用車両(単独の場合もある)に乗り込むのだそうです。理由は鉄道会社が「乗れる」と説明しているからだとか、現在の行為が問題となって鉄道係員に説明が必要な場合は、そう説明しているとのこと。鉄道会社が「男性は乗れない」というのなら“乗らない”、あくまで無理やりに乗っているのではないと主張しています。JRの女性専用車両のアナウンスでは、介護の必要な状態であったり、何らかの助けが必要な場合は付き添う形での乗車を認める内容だった気がします。確かに「男性は乗ってはいけない」と断言はしていません、しかし『女性専用』と言われれば遠慮するのが社会人ではないのでしょうか。

■痴漢対策として男性を排除することには男性差別という変な論理

前述の男性の主張では「痴漢対策には賛成します。」ただ「女性差別を解消する目的で男性差別を行うことは大反対です」と述べています。痴漢対策のために女性専用車両を設けることは男性差別に当たるというのです。男性だから痴漢予備軍と見なされるのは気分が悪いと言えばそうかも知れませんが、痴漢をはたらくのが男性である以上、男性がいなければ痴漢行為もないという論理は間違ってはいません。また、やってもいないのに痴漢とみなされるのは男女が接近して車内にいるためです、男性にとっても誤解を受けずに済む良い方法ではないのでしょうか。

相手の立場を考えないから自らの「権利主張」に終始できる

■痴漢を軽い行為だと思っているから「専用」を非難する

電車内での犯罪で、大きな問題となっている痴漢。警視庁のデータでは2015年に都内で発生した痴漢の件数は約1900件、発生場所では54%が電車内、18.2%が駅となっており、全体の7割超が鉄道関連で発生していることになります。こうした状況があるにも関わらず「痴漢は許せない」「モラルが低い」と他人事のように言っている男性がほとんどなのです。しかし、60%ちかくの男性は電車内で痴漢に間違われるのではないかという不安を持っているという調査報告があります。不安を感じる男性は「どうすれば冤罪を防げるか」を考えます、そういう人にとって「女性専用車」はあって当たり前なのです。痴漢行為を軽く考えている人が、こうした対策に異を唱えるのです。

■痴漢減少のための有効策は何なのか

痴漢被害を減少させるためにJRでは防犯カメラの導入を進めています。埼京線の大宮行き先頭車両などの混雑が顕著な列車へのカメラ取付が進んでいます。それにより、痴漢被害も半減したという報道もありました。また、同時に女性専用車両の導入も行っています、女性専用車両は、現在では首都圏、関西圏のJR・大手私鉄・地下鉄の主要路線の大半に広がってきています。監視カメラと女性専用車両により、痴漢減少効果が期待されています。しかし、同時に問題も指摘されています。

アンケートによると防犯カメラが痴漢減少の効果があると答えたのは約80%を超えていました、しかし、同時に“プライバシー侵害”になるのではと思っている人も50%近くいたのです。防犯カメラへの期待もありますが、監視への非難もあるということです。

アンケートによる女性専用列車に対する回答では52.8%が「効果がある」と回答、防犯カメラの45.3%を抜いて“効果のある対策”と見なされています。多くの人が効果があると認めている女性専用車両に対して異を唱えるのは、その原因となっている「痴漢行為」を軽く見ているからではないでしょうか、こうした人たちが”冤罪”で痴漢扱いされて初めて「自分の発言」の意味を知ることになるのです。女性専用車両に私は賛成です。

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