言えますか「クビアカツヤカミキリ」。この外来生物が花見の楽しみを奪ってしまうかも。

テレビ東京で池の水を抜いて「外来生物」を駆除、在来の生物を調査する番組が高視聴率ですが、テレビで取り上げる池は年間に数か所、全国にある外来生物が住める「水場」は無限と言っていいくらい存在します。外来生物に対して注意を喚起する為の番組としてはいいのかもしれませんが、やっていること自体で外来生物が減ると考える人がいると問題だと思われます。昨年、港を中心に騒ぎとなったヒアリや、直接的に農作物を荒らす害獣の問題もあります。そして、今年1月から環境省に特定外来生物に指定された「カミキリムシ」が花見の季節を迎えて話題となっています。

その名もクビアカツヤカミキリ、桜の木を餌にして「花見」を脅かす

■クビアカツヤカミキリってどんな昆虫なの?

アリやハチなどの直接的に人間を攻撃する外来生物に関しては、メディアの反応も早いようですが「カミキリムシ」となると、直接的な影響がでる“花見”シーズンでないと関心を持ってもらえないのかもしれません。クビアカツヤカミキリの生息地域は、中国・モンゴル・朝鮮半島・台湾・ベトナムなどです。こうした地域から輸入木材・輸入パレットなどに幼虫が潜んだまま運ばれてきて、日本国内で成虫に羽化、繁殖しています。2012年に愛知県、2013年に埼玉県、2015年に群馬県、東京都、大阪腑、徳島県、2016年に栃木で侵入が確認されています。発見された地域から推察して、中部から四国、関東の広い地域に生息地域が広がっていることが推察されます。

■次第に広がっていく深刻な被害

クビアカツヤカミキリの被害が表面化したのが埼玉県草加市でした。草加市の葛西用水では「草加さくら祭り」が開催され、県外からも多くの花見客が訪れる名所なのですが、2013年にクビアカツヤカミキリの発生が確認されて以降、これまでに周辺の桜の木450本のうち20本を切り倒さねばなりませんでした。近所の住人は「毎年、桜の咲くのを楽しみにしているのに酷い」と被害を嘆いています。環境省は今年1月15日にクビアカツヤカミキリを特定外来生物に指定しましたが、指定を受けること自体が既に分布・拡大していることの証拠であり、水際では食い止め切れていないと見る専門家もいます。

どんな病気ににも対処療法があるようにクビアカツヤカミキリも根絶できる

■駆除することはできる、現実にドイツでは根絶に成功している

では拡大してしまったクビアカツヤカミキリに打つ手がないのかというと、そういう訳ではありません、実際にドイツでは根絶に成功しています。しかし、その方法は私たち日本人には到底、受け入れられない方法なのです。その方法は「木を伐採」することなのです。河川の両岸に並ぶ桜の木、春になると美しく咲き誇ります。川面に落ちた花弁はまるでピンクの川となって流れていきます。こうした風景を諦めれば「根絶」できるというのです。まるで壊死した手足を切断して生き延びる判断するようなものです。

■伝染病のように広がる被害を食い止めるには「花見」を止めるしかないのか

国土のためにと、植林した杉の生育によって多くの人が「花粉症」に苦しみます。食料にと輸入して放流した魚が在来魚を駆逐していきます。輸入を行うとコンテナに潜んでアリやハチが入ってきます。常にリスクにさらされているのが現代社会なのかもしれません、しかし、諦めては「生き残って」いくことはできません。どうでしょう、クビアカツヤカミキリが確認された桜の木があれば、周囲全部の木を伐採しては「馬鹿野郎!」と非難されることは覚悟の上です。戦争で焼け野原から立ち上がった先輩諸氏を考えれば、桜の木を1から植えて育てることは、それほどの苦ではないはずです。初期に対応できなければ、どれだけの代償を払わされるかを知るべきではないでしょうか。ドイツがこの害虫を根絶やしにできたのは、日本と同じ敗戦国で“やり直し”を知っていたからだと思います。私は咲き誇る桜を見たことがあります、20年、30年後の子供たちにも同じ風景を見せてあげたいと思います。そのためには荒療法も仕方ないのではないでしょうか。「今を我慢して、将来の為に」花見をしないままに死んでも私に悔いはありません、未来に何かを残すために現在の我々が犠牲を払うことを考えます。あなたなら、どう思われますか?

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