4年ぶりに松屋の「牛めし」が値上げ、とかく注目を集める牛丼の価格。

引用 松屋フーズ

松屋フーズは3月20日、4月3日午後2時から牛丼などの中核商品の価格を10~50円値上げすると発表しました。今回の値上げは4年ぶりになります、アメリカ産牛肉や米などの原材料費が高騰、店舗の人件費が働き手の外食離れから高止まりしていることなどが大きな原因です。値上げが実施されるのは約950店舗の大半です。東京や埼玉、千葉など首都圏580店舗限定で販売する「プレミアム牛めし」の「大盛」を10円値上げの530円に、さらに量が多い「特盛」は20円値上げして650円に「並盛(380円)」は据え置きとなります。

他の「牛丼」チェーンとはちょっと違う「松屋」の牛丼

■松屋の初代は「中華料理店」だった

牛丼と言えば歴史的には「吉野家」が有名であり、店舗数で吉野家を追い抜いた「すきや」の社長は吉野家で修業したと言われています(公式には否定されています)。ちなみに牛丼業界の1位、2位は専門に牛丼屋としてやってきた”吉野家・すきや”です、それに対して「松屋」の牛丼は”牛めし”であり店舗としてのメニューもカレー、うどんなどを取り揃えており、吉野家やすきやとは少々、カラーが異なります。これは、松屋が中華料理店からの転身であること、また1号店が江古田で学生や独身サラリーマンが顧客だったことに由来しています。

■築地市場の賄いとして誕生した牛丼と食事としての牛めし

松屋の創業者・瓦葺利夫は1964年に東京都練馬区の住宅街に「中華飯店 松屋」をオープンします、しかし1969年には閉店。中華料理が軌道に乗らなかったことや人通りの多い商店街で店舗をやってみたかったことなどから、当時牛丼チェーン販売をしていた吉野家の味に感銘を受けたことも影響して、1968年6月に江古田に牛めし・焼肉定食店として「松屋」を開店したことが、現在の松屋の始まりです。吉野家の牛丼は”ぶっかけ”で短時間で提供できるスタイルを重視しており、これは築地で働く人たちの利便を考えてのことでした。これに対し「松屋」の牛丼は調理スタイルは同じようなものですが、対象客が一般の単身者であったためサイドメニューの充実など、顧客に対するアプローチの仕方が違っています。こうした面が、同じ牛丼を扱う店舗であっても客が分かれる理由かもしれません。

社会的な影響が大きな「牛丼価格」の変動

■現在の各社牛丼価格の動向

吉野屋の牛丼(並)は380円、味噌汁セットが130円です。値上げに関しては「客が離れる大きな要因」として慎重な姿勢です。すきやの牛丼(並)は350円、味噌汁がおしんこ付きで140円、ちなみに昨年11月に値上げを行っています。そして、今回、松屋が牛丼(並)290円から320円に30円の引き上げになります。松屋の場合には別途「味噌汁」をオーダーしなくても付いてきます、そうなんです。各社の価格を見てみると、松屋の牛めしはダントツに「財布にやさしい」商品だったのです。値上げしても、牛丼各社の中では最もリーズナブルな価格になっています。

■サラリーマンのランチの指標「牛丼」

どうして「牛丼」の価格が大きくニュースで取り上げられるのかというと、主婦が葉物野菜の日常価格を気にするのと同じようにサラリーマンにとって「牛丼」の価格変動は日常生活に大きな影響を与えているのです。サラリーが上がらない昨今の会社員事情からすると800円を超えるようなランチは毎日食べられません、この事は「大戸屋」の客離れ「やよい軒」の集客アップから見て取れると思います。やよい軒では600から主力商品を揃えています。最近のサラリーマンの昼食事情はかなり厳しいのです。そんな中、牛丼は、味噌汁を付けて約500円、夕方からの「千ベロ」を考えると理想的な昼食と言えます、単体で300円代で胃を満たしてくれるのは「牛丼」なのです。今後も、各社牛丼の価格変動は多くの働くお父さんの昼事情を左右することと思います。しかし、株価ではないのですから、出来るだけ安定した価格で推移することを望みます。

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