大相撲巡業、舞鶴場所の挨拶で市長倒れる。救助の女医に「土俵から降りて!」無情の日本相撲協会。

引用 毎日新聞

舞鶴市民のみなさんは4月が来るのを楽しみに待っていました。舞鶴市の市政75周年を記念して大相撲舞鶴場所が開かれるからです、日頃からテレビで見て来た横綱や大関ら力士の土俵を間近で見られる絶好の機会です。舞鶴巡業は春巡業の一環として4月4日、舞鶴文化公園体育館に土俵を設けて行われました。力士や行司ら約270名が訪れ、午前8時に開場、公開稽古や相撲甚句、横綱ら幕内力士による取り組みなどが行われました。実行委員会によれば、1950年ころに舞鶴に力士が訪れ相撲を取ったことはあるが、巡業開催の記録は確認できなきないそうです。事実上初めての舞鶴巡業、市民の皆さんは心待ちにしていました。その舞鶴巡業で多々見良三市長が倒れるという騒ぎが起きました。

市長を救ったのは居合わせた女性医師

■「女性は土俵から降りるように」数回にわたる場内アナウンス

4月4日午後2時過ぎ、京都府舞鶴市の舞鶴文化公園体育館で大相撲の春巡業「大相撲舞鶴場所」の挨拶をしていた多々見良三舞鶴市長(67歳)が土俵の上で倒れました。観客の中にいた女性の医師が土俵の上で心臓マッサージを行いました。ところが、その際に女性は土俵から降りるように数度場内アナウンスが行われました。舞鶴市の広報担当は「そういうアナウンスが2、3回あったと伝え聞きました。もともと市長はタフなので、周囲の者もびっくりしています」と語りました。幸い、病院に搬送された市長は、命に別状はなかったようです。

■相撲は神事なのか、そこまで「こだわる」のなら巡業を止めるべきでは

昨年から話題に事欠かない相撲ですが、相撲は日本古来の「神事」であって、この為国技となっていると言われます。相撲は神事としての性格が不可分であって祭りの際に「天下泰平」「子孫繁栄」「五穀豊穣」「大漁」などを願い、奉納相撲を行う神社もたくさんあります。相撲は、土俵の上で力士が組み合って戦う形を取る日本古来の神事や祭りであり、同時に武芸であり武道でもありました。大相撲は祝儀を得ることを目的に古くから興行として行われてきました。時代を経るごとにイベント性が高くなり現状の国技館での「大相撲」となったのです、神事としての一面を持つ相撲は多くの”しきたり”を現代に残しています、「まわし」や「髷」はその典型でしょう。また、土俵の上に女性が上がってはいけないというのも有名な話です。しかし、それは通常の場合であって今回のような非常時に「女性は降りてくれ」と言うのは非常識極まりないと言えます。

何が危機管理なのか、問題把握ができていないのではないか?

■「相撲」が特別だという認識があるのではないか

先般からの「相撲界における暴力問題」を見ていても、同じことが言えるのですが「相撲は特別」という考えが相撲に関わる側にあるのではないでしょうか?興行を行う以上、お客が来なければ団体を維持していくことはできません。そうであるなら、お客目線で物事を捉えることが必要でしょう。しかし、かれらは暴力を”かわいがり”と呼び、神事の名のもとに瀕死の市長を助けようとする女医を土俵から降ろそうとするのです。古くからやっているなら、日本最古のイベンターとしての対応力を見せるべきでしょう、その逆に「しきたり」に合わせろと言う、その心情がわかりません。私が舞鶴市民であるなら、二度と巡業で舞鶴に足を踏み入れることを禁じます。

■歴史を守りつつ、最先端のイベンターとして振舞っていただきたい

東京オリンピックが開催されます。世界中から人々が集まってきます、その時には「日本の相撲」を世界に向かってご紹介いただきたい。しかし、そのためには、多くの観客に対するイベンターとしてのマナーを世界水準で身に付けなければなりません。緊急時には即時に状況を把握して、協力していただく方には「出来るだけの補助と感謝」ができるような、そんな運営体制を築いていってもらいたいと思います。相撲そのものの起こりは神事であっても、現代における相撲は「スポーツイベント」のひとつ、米で言うならアメリカン・フットボールやバスケットボールのようなもの、ハーフタイムショーを取り入れろとは言いませんが、お客に「さすがだね」と言われる運営能力を見せていただきたい。

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