「半分、青い」で歴史考証が問題の「マグマ大使」で思い出した「バンパイヤ」、手塚作品は凄い!

引用 マグマ大使

「ピロロロ~♬ピロロロ~♪ピロロロ~♫。アースが生んだ 正義はマグマ ・・・ジェット気流だ新兵器♫ SOS! SOS! カシーン、カシーン、」以上は私の記憶にあるマグマ大使のテーマ曲でした。ところどころ記憶が飛んでいます。劇中、主人公のマモル少年が笛を吹くと1回でガム(マグマの子)が来て、2回でモル(マグマの妻)、そして3回吹くとマグマが大使が飛んで来る設定になっていたと思います。この作品、かの手塚治大先生の作品で、ロケット人が宇宙からの征服者に立ち向かい、活躍する物語なのです。

実写化でも、なかなか理解できない世界観

■日本で初めての全編カラー、特撮テレビ番組。

まず最初に説明しておかなければならないのは、漫画を実写化した本作は当時、特撮テレビ番組と呼ばれ“特撮”の手法を使った画期的な番組でした。また、日本初の全話カラー放送だったことも忘れることはできません。本作は「ウルトラマン」が放送される13日前に先んじて放送されました。ストーリーは、地球の創造主アースが、地球侵略を狙う「宇宙の帝王」ゴアとの戦いのために「ロケット人」マグマ大使を生み出します。さらにアースは地球人の少年マモルにマグマ大使を呼び出すための特殊な笛を渡します。ゴアの脅威にさらされた時、マモル少年は笛を吹いてマグマ大使を呼び出し、地球の平和を守るのです。

■今でも印象に残るキャラクター

主役のマグマ大使は「ロケット人」とされ、厳密にいうとロボットではなく生きたロケットという設定です。土から生まれた存在なので、ダメージを受けると地中に潜って体力を回復させます。マグマには妻のモルと子のガムがいますが、ガムはモルがアースにお願いして作ってもらった子供です。ここまででも設定が凄くないですか、土から生まれたロケット人なんです、しかも武器は頭の2本の角から発射される電子ビーム的なものです。当時は子どもだったので、見ていて「面白い」ものだったら、なんでも良かったのですが、改めて確認してみると設定だけでも凄いことになっています。


悪役の「ゴア」もまた変わったキャラでした。いろんな星を乗っ取り、その星の王となって悪事を尽くしてきた征服者、征服してきた星は2~3億個にもなり、年齢はアースと同じくらい、人間体の姿は仮のもので正体は怪獣のような姿をしています。その正体も肉食恐竜型とクモとムカデを合わせたような虫型の2パターンがあります。どうしたら、そんな発想が浮かぶのかと思ってしまいますが、登場するキャラには独自の設定があって、子供向けの特撮テレビ番組とは言っても、掘り下げ方は尋常ではありませんでした。手塚治原作のテレビ番組ならではということでしょう。

同じ時期に制作された「バンパイア」だけは思い出してもらいたい

■主演は相棒でおなじみの水谷豊

マグマ大使の放映はフジテレビで1966年7月4日から始まりました。その2年後に、同じ手塚作品を実写とアニメの合成で製作したモノクロ作品が製作されました。「バンパイヤ」です、バンパイヤへの変身シーンと変身後の動物形をアニメーションで描いた画期的な作品でした。カラーのパイロット版も制作されましたが予算の関係からモノクロでの制作に変更されます。製作は進行したのですが、スポンサーや放送局の問題で、実際に放映されたのは全26話完成から半年後でした。

異色作であったために制作から放映までに時間を要しましたが、この作品には原作者の手塚治氏も実名で登場し、当時の虫プロダクションの様子を窺い知ることができます。今では貴重な資料映像と言えるかもしれません。本作も「マグマ大使」と同じフジテレビで放映されました、当時のフジテレビは新しい試みに対して積極的な面があったのかもしれません。また、本作の見どころとしては「相棒」で人気の水谷豊さんの主演デビュー作であることも忘れてはなりません、水谷さんの演技には注目です。


もう半世紀も前になってしまうのですね、歌舞伎役者のような頭をした「マグマ大使」、なんと言ってもマグマの大使なのですから。朝ドラで主人公が思い出す「ヒーロー」として出てくるようですが、朝ドラの時代は『再放送世代』。他のヒーローものと同時進行比較でやってもらえると面白いと思います。ちなみに仮面ライダーが始まったのは1971年からです。

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