元力士・大至の発言にみる「相撲ファースト」の考え方、宝塚市長も悔しかろう!

引用 日刊ゲンダイDEGITAL

意見の対立や争いの根源は「価値観の違い」です。昨日から、日本相撲協会の価値観が世間から非難を浴びています、人命よりも土俵上の「しきたり」、女性は土俵に上げてはいけないと女性市長の挨拶を拒否、こうした状況を見ていると、いったい誰のための相撲なのかと問いたくなります。多くの情報番組に出演して、こうした相撲関連の問題に関してコメントしているのが元大相撲力士の大至さんです。その大至さんの解説も相撲界の価値観に基づく発言が多く、避難されています。大至さんの常識が、相撲撲界の常識だとすれば、相撲界の価値観は一般世間と違っているということでしょう。

問題は繰り返す、昨日は舞鶴、今日は宝塚

■昨年に続き2度目の土俵下からの挨拶

4月6日、兵庫県宝塚市の中川智子市長が市内で開かれる大相撲の春巡業の際、土俵に上がっての挨拶を求めた際、巡業の運営元である相撲協会から断れる事態が発生しました。相撲は神事であり「土俵に女人を上げることはできない」という伝統が理由だとされています。中川市長は「首長は性別に関わらず平等の立場であるべき」と語り、6日も土俵上での挨拶を求めていましたが、相撲協会はこれを拒否、中川市長は昨年に続く2度目の挨拶も土俵下からのものとなりました。

■舞鶴市長の騒動で知った「土俵上での挨拶」

中川市長は舞鶴市長が土俵の上で挨拶していたことを報道で知り、同じように土俵から挨拶できるように4月5日に主催者の「宝塚場所実行委員会」を通じて日本相撲協会に要請を行っていました。これに対し協会側は「伝統に配慮して土俵の外で挨拶してほしい」と断りの回答をしたのです。中川市長は「昨年はそういうもんだと納得したが、舞鶴市長のことを聞いていた今年は悔しい」と怒りを隠しきれない表情でした。

なぜ、知名度の低い元力士がコメンテーターとして登場するのか

■大至を知っていましたか?

前頭3枚目の元力士、それが大至さんのコメンテーターとしての肩書です。相撲協会を退会した後は、自慢の喉を活かしてミュージカルなどでも活躍しているそうです。しかし、その知名度は最近の問題に関連したコメンテーターとしてのもので、あまり知られた力士ではありません。これは、有名力士のほんとんどが相撲協会に残っており、微妙な問題でのテレビ出演は断られるからです。大至さんは歌声に定評があり、協会との関係も良好で、有名力士の断髪式ではしょっちゅう相撲甚句を歌うために呼ばれています。貴乃花親方の断髪式の際に相撲甚句を歌ったのも大至さんです。大至さんがよく、コメンテーターとして登場するのは、大至さんだったら相撲のこともよく知っているし、協会からの受けもいいということなのでしょう。

■都合にいい人間は「都合のいいこと」を語る

今回の問題で各番組に呼ばれた大至さんは「相撲ファースト」的な発言を連発して世間から非難を浴びています。「土俵に女性が上がると危ないという注意も含まれていると思います」「宝塚だって男性は舞台に上がらないでしょう」等々、迷言なのか本気なのか、レベルを問われても仕方ありません。一部では「協会の犬」の声さえ聞かれます、要は価値観がズレているのです。まずは社会的にどうなのかを考えれば答えは自ずから出るものを、何か特別な理由があって、社会的な慣例には従えないと言っているのです。その特別な何かとは「相撲協会の価値観」です、大至さんは協会にとって都合のいいことをコメントしてくれる人なのです、しかし、彼らの都合は世間一般の価値観からはズレているのです。

先日、今日と巡業先で「市長」に失礼を働いた日本相撲協会は自らの価値観を正すべく精進することを声明として発表すべきです。っていうか、何を批判されているのかが、わからないのかもしれません。それが「価値観」の違いってことですから。

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