今年も見つかる!福岡の海を脅かす猛毒の「ヒョウモンダコ」。噛まれれば死の危険‼

引用 ひまつぶしニュース

観光客が増加中の福岡県糸島市の二見ヶ浦海岸の夫婦岩付近で、猛毒があり噛まれると死に至ることもある「ヒョウモンダコ」が見つかりました。夫婦岩は大潮になると海岸から歩いていけるため、福岡県では注意を呼びかけています。4月4日、夫婦岩周辺で潜って生物撮影を行っていた、福岡県スノーケリング協会の関係者が、水深約3メートルの海中にいたのを発見しました。最初は体表が赤褐色だったのが、カメラが近づくと青い模様が浮かび出て、威嚇してきたそうです。

「殺人ダコ」ヒョウモンダコが北上中

■日本海を北上するヒョウモンダコ、温暖化の影響か

ヒョウモンダコは日本海を北上しています。2015年秋から若狭湾沿岸で、相次いで捕獲されています。日本近海では暖流に乗って北上していると見られ、これまでヒョウモンダコが見られなかった若狭湾でも、2009年以降は数年に1度の頻度で見つかっています。温暖化で越冬できる環境が若狭湾の入り江にできている可能性もあるとされています。地元漁師の方も「海水温が上がり、取れる魚が変化している。南方から漂着したヒョウモンダコも越冬できる環境になっているのでは」と話しています。

■ヒョウモンダコの毒はフグの毒と同じ

ヒョウモンダコは体長12㎝ほどの小型のタコ。唾液にフグと同じテトロドトキシンという猛毒を持っています。テトロドトキシンは同量の青酸カリの500倍から1000倍の毒性を持っており、わずか2~3㎎の摂取で死に至ります。ヒョウモンダコは青い輪のような模様が全身を覆っていることから「豹紋蛸」の日本名が付きました、噛まれると嘔吐、痙攣を起こし、稀に死に至ることもあります。通常は太平洋やインド洋の暖かい海に広く分布し、日本では相模湾、八丈島以南に生息すると言われています。

地球規模の環境変化引き起こす温暖化と生態系の変化

■地球規模でわかってきた海の危機

2001~2005年にかけて、95ヵ国、1,360名の専門家が参加した「ミレニアム生態系評価」では、多様な沿岸環境が人間の活動により大きな影響を受けていることがわかりました。たとえば、20世紀末の数十年で世界のサンゴ礁の約20%が失われたことなどが指摘されています。また、近年、世界的に需要が拡大している漁業資源については、主要な魚種の約25%が乱獲により枯渇の危険にあるとされています。調査は既に10年以上も前に行われたものです、以降、乱獲防止のための国際協定による魚種の保護などの取り組みが行われてきましたが、地球規模で海の環境が損なわて来ていることは間違いありません。

■日本近海での異変は海水温の変化によるもの

日本近海の平均海面温度は2015年までの100年間で+1.07℃上昇しました。たったの1℃くらいと思われるかもしれませんが、この上昇率は世界全体の平均海面気温上昇率の+0.52℃の2倍以上の上昇率なのです。サンゴを含む海の生物にとっては1℃の温度差は大きな影響を与えることになるのです。海水温の上昇は海の生態系に大きな影響を与えます、下記は海水温の上昇が原因と思われる日本近海での変化です。
・サンゴの白化現象が進む石垣島周辺の海では、既に完全白化して死滅したサンゴ も多数見られる。
・ヒョウモンダコの生息域が関東まで北上。
・九州や瀬戸内海で取れていたサワラなどの魚種が北に移動
・北九州市、曽根干潟で絶滅危惧種のカブトガニが大量死(約500匹)

海水温の上昇は確実に日本近海に影響を及ぼしています。沖縄ではサンゴ礁が死滅し、九州や四国では馴染みの魚が口に入らなくなります、関東では遊泳中に毒を持った蛸に噛まれるかもしれません。私たちの日常の生活が招いた結果ですが、悲しいものがあります。山に木を植えることが、川を通じて海の豊かさに貢献するように、日常の二酸化炭素排出を個人レベルで減少させ、海水温の上昇を少しでも食い止めましょう。あなたがタバコを止めれば海で毒蛸に噛まれる確率が下がっていくというお話です。

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