民事再生棄却され破産手続きへ「スマートデイズ」は本物の“かぼちゃの馬車”!

スマートデイズは4月18日、東京地裁に申請していた民事再生法の適用が棄却されたことを発表しました。今後は、破産手続きに移行していきます。スマートデイズは、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」や男性向けシェアハウス「ステップクラウド」を一般人をオーナーとして販売、管理運営を受託する「サブリース」の業態で事業を展開していました。

今風な事業に見えたシェアハウスなのだが

■急激に伸びて、急激に落ちた売上

スマートデイズの事業は金融機関が一般オーナーに積極的に融資したこともあり、2013年7月期に4億4500万円だった売上は、17年3月期には316億9600万円と大幅に伸びました。しかし、シェアハウスの供給を急拡大した結果、需要と供給のバランスが崩れて入居率が急激に低下しました。この結果、昨年10月にはスマートデイズはオーナーに対してサブリース賃料の減額を申し入れることになります。そして、今年1月中旬には東京都内でオーナーに向けた説明会を開き、賃料支払いの目途が立たないことを公表しました。

■ころころ変わる代表取締役

この支払不能説明の後、1月12日には大地則幸氏が代表取締役を辞任、オーシャナイズの社長を務める菅澤聡氏が代表取締役に就任しました。代表交代後、菅澤氏は「オーナー様に一定水準のサブリース金額を継続してお支払いできるよう、事業提携を含めた再建計画を近日中にお出しする予定」と述べていましたが、その後も資金繰りは改善せず、菅澤氏は4月3日付で代表取締役を「一身上の都合」で退き、赤間健太郎氏が代表取締役に就任しました。

噂される計画的な破綻、その証拠は大地則幸社長

■大地社長はこの結果になることを知っていて事業を続けてきた?

スマートデイズの前社長大地則幸氏の経歴は、清水建設⇒レオパレス21⇒株式会社MDIそしてスマートライフ社長です。何かお気づきですか?そうなんです『レオパレス』も”かぼちゃの馬車”同様に、サブリースで賃貸住宅を借り上げるスキームなのです。レオパレスとかぼちゃの違いは、オーナーが土地所有者か単なるサラーリーマン大家かと言う違いです、このオーナーの立ち位置の違いが破綻までの時間に影響しています。レオパレスで問題になっている「被害者」は土地持ちの家主が多かったために、短時間で自己破産することなく賃貸経営が破綻していることに気づくまでに10年以上かかって、ようやく裁判沙汰となっています。しかしかぼちゃの場合には気付くのと同時期に家賃送金が止まったために、今回のような問題になったのです。この経営スキームを大地前社長が考えたかはわかりませんが、なんだか嫌な感じです。

■問題はスマートデイズだけではなく手を貸した金融機関にもある


スマートデイズは2012年の設立、一括借り上げによる長期の賃料保証をうたって会社員らをシャアハウスのオーナーに勧誘し、会社員らは億単位のお金を借りて同社から割高な物件を購入しました。この購入資金を貸し付けていたのがスルガ銀行です、ある男性はスルガ銀行からの全額融資で1億数千万のシェアハウスを購入しました。融資資料は不動産仲介業者に渡し、手続きは任せました。スルガ銀行の行員とは融資契約の当日に初めて会いましたが、その場で通帳の中身は確認しませんでした。しかし、通帳は改竄されており、あるはずのない金額が記入されていたのです。問題の発覚後に返済猶予を求める男性に対して、スルガ銀行の行員は「通帳には3千万円の残高があります、あなたが出したんでしょ。うちには委任状もある。これで稟議も通したんですから」と返済猶予する理由がない事を告げます。こうしたスルガスキームは今回のスマートデイズの融案件で数多く見られます。スマートデイズの破綻は不動産だけの問題ではなく、金融とも大きな関連があったのです。問題となっている物件は未完成を含め約1000棟、オーナーは約700名と言われています。一日でも早い全容の公開と被害者への救済策が望まれます。

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