「鹿」⇒「鹿」⇒「猪」⇒「鹿」花札ではありません、JR紀勢本線の衝突事故。

引用 毎日新聞

いつかはこんな時代が来るのではと危惧していたのですが、遂に現実になってしまいました。このブログで書いてきた「鹿の惑星」ですが、主旨は人口減少地域で鹿が大量発生して、鹿に人類の居場所が奪われてしまうというものです。先ごろも、奈良市内を激走する50匹以上の鹿が話題になったばかりです。6月6日、ツイッターに投稿されたJR東海の運行状況には驚くべき内容がありました。

通常の感覚では「ありえない」衝突事故

■遅延サイトの情報によると

30分以上の遅れが発生すると遅延情報が掲載されるサイトで、三重県から和歌山県にかけて紀伊半島の海岸沿いを走るJR紀伊本線における、6月6日21時33分現在の遅延状況にはこう書かれていました。

「18時46分ごろ、賀田駅構内で、鹿が列車に当たった影響及び、20時14分頃、阿曽駅構内で、鹿が列車に当たった影響及び、20時44分頃、三瀬谷駅~川添駅間で、が列車に当たった影響及び、21時04分頃、川添駅~栃原駅間で、鹿が列車に当たった影響で、上下線の一部の列車に遅れが発生しています」

なんと、約2時間の間に、鹿・鹿・猪・鹿と合計4回も野生動物に接触していたのです。下り線の特急ワイドビュー南紀7号にも遅れが出ました。

■ツイッターで遅延理由が話題に

ツイッター上では遅延の理由をめぐって「すげ~、鹿当たりすぎでしょ」「なんで、こんなにまとめて当たるのか」「夜だからってこんなに鹿や猪が出てきてもいいものなのでしょうか」などなど、多くの意見が寄せられ騒動となっていました。しかし、地元のユーザーからは「また、ぶつかっちゃいましたか」「三瀬谷駅最寄りですが日常茶飯事です」「三重ではよくあることです、普通です」と日常的なことで『気にならない』という投稿も多数寄せられていました。地元では日常になりつつあるようです、それだけ野生の鹿や猪が繁殖しているということです。これが、鉄道運営上も頻繁になり連日、接触事故が起こるようになると大変な問題です。

鹿対策に「衝撃緩和装置」を導入

■鹿との事故が多発していることはJR東海の広報も認めている

JR東海の広報担当者は、運行情報サイトに書いてあることは事実であるとし「動物との衝突による遅延はしばしば起きていますよ」と説明しました。しかし、今回のように短時間に4回も当たることは珍しいことのようでした。担当者は「野生動物なので線路上に入ってしまうことはあり、未然に防ぐのは難しい部分があります」と頭を悩ませています。紀勢本線では列車と野生動物、特に鹿との衝突が相次いでおり、JR東海では対策に乗り出していました。2012年5月には、鹿と衝突した際に鹿を線路外に押しのけるクッション状の「衝撃緩和装置」を一部特急車両の先頭部分に取り付け、検証を行いました。翌年末に同社が発表したデータによると、非装着列車と比較すると衝突の際に復旧までの時間が3分ほど短くなりました。これを受けて、紀勢本線を含む路線の一部不通車両にも緩和装置が設置されました。

■対処療法では間に合わなくなって来る、根本的な解決策を

鹿が増え、公共交通機関に影響を及ぼしているのは、獣害の一例にしか過ぎないのです。衝突事故が起きる周辺では鹿が大量に繁殖し、農作物などを食い荒らしているはずなのです。鉄道会社は列車の運行ができれば、それで良いのですが、人間対「鹿」を考えた時には、もっと掘り下げて問題を考えなければなりません。紀伊半島だけではなく、奥多摩や房総半島でも鹿の繁殖による被害は伝えられています。これに加え、キョンや猪などの問題にも対応しなければなりません。B級映画を見ると繁殖しすぎた害獣を退治するために乗り込んだ荒くれたちが、害獣に殺られてしまうシーンが頻繁に出てきますが、そんな光景がそこ、ここで見受けられるようになるのも遠い日ではないかもしれません。宮島あたりでは、観光客が「おみあげ」を持っていると3匹くらいの不良鹿に取り囲まれて、前足で「おみあげ」を落とされて食われてしまう事がよくあるそうです。進化するのはAIだけではないのです、早期に対策を立てないと本当に「鹿の惑星」となってしまうかも知れません。

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