映画の「新感染」よりも現実の新幹線が怖い、容疑者は普通っぽい小島一朗容疑者。

引用 日本経済新聞

少し前に韓国で大ヒットした映画「新幹線 ファイナル・エクスプレス」を見られたでしょうか、2016年に韓国国内で公開され大ヒットしたホラー・アクション映画です。300㎞を超える速度で疾走する列車内で危険な病気に感染した乗客がゾンビ化して他の乗客を襲っていくというストーリーです。密閉された車内で逃げ惑う乗客の姿は恐怖感を煽るのに十分でした、こうした光景が現実のものとなったのです。事件は東京から新大阪に向かう「のぞみ265号」の車内で起きました。

事件は密室の新幹線で発生した

■男女3人が襲われる

6月9日午後9時50分ごろ、新横浜駅と小田原駅の間を走行していた東海道新幹線の「のぞみ265号」の車内で相次いで人が刺される事件が発生しました。男女3人が怪我をしてこのうち30代の男性が亡くなりました。警察は小田原駅に停車中の車内にいた小島一朗容疑者(22歳)を殺人未遂容疑で逮捕しました。犯行が行われた12号車の通路は被害者の血の海と化しており、停車中に窓から撮られた映像にも床を真っ赤に染めた血だまりが写っていました。

■より詳細な事件報道

今日(10日)になって事件の詳報が入ってきました。小島容疑者は12号車の18Dに座っていて、最初に窓際の18Eの女性を襲います、かがんで身を守ろうとする女性の肩あたりを切りつけました。次に通路を隔てた18Cの女性が通路に出て逃げようとするところを背中を着られます。騒ぎに気がついた小島容疑者の後部座席20Dに座っていた梅田耕太郎さんが小島容疑者を止めに入って、通路で揉み合いになります。小島容疑者は梅田さんに馬乗りになると刃渡り30㎝の鉈で肩から胸にかけて何度も切りつけられました。この間に他の乗客は前後の車輌に避難、乗務員は外した椅子を楯に小島容疑者に迫りますが、小島容疑者は馬乗りのまま犯行を続け、小田原駅で乗り込んで来た警察官に逮捕されます。

怖いのは他の人のことを考えられなくなること

■新感染でも描かれていた「自己中心」の考え方

映画「新感染」を見ていて一番腹立たしかったのは、感染していない人たちが感染した人間を恐れ、まだ助かるかもしれない人たちを平気で見捨てていくことです。しかし、今回の事件の詳報を居合わせた乗客が、SNSへ投稿したものを見ると「自己中」にならざるを得ない状況であったことがわかります。2号車の乗客が「18号車の乗客と思われる人たちが2号車に流れ込んで来た」「『どうしたんだ』と尋ねると、人が刺されたと答えた」と述べています。18号車から2号車まで“逃げた”のです、その間、逃げる人が連結部分で将棋倒しになったり、小さな子供が後方に置き去りにされたりと、いろんな状況が発生していたようです。また、死亡した梅田さんは致命傷を負うまで、誰も助けに来てくれなかったのです。現実は映画やドラマと違い、その『恐怖』の伝染には凄まじいものがあります。

■凶器を持った人間はすでに異常者であり、一般人では対応できない

今回の小島容疑者は精神的な問題を抱えており、新幹線に乗り込んだ時から強い殺意を持っていたのではないかと言われています。逮捕された後の小島容疑者の風貌を「おとなしそうな」「普通の」などと形容するマスコミがいますが、人は“見た目”で犯罪を犯すわけではないのです。どんなに善良そうに見えても「凶器」を持って人を傷つけた時から異常な人間なのです。そして異常な状態にある人間に、一般人は無力なのです、言えば野犬を素手で捉えるなら、素人では無理なのです。こうした事態を想定して大量輸送が可能な公共交通には警察の人間が配備されるべきなのではないでしょうか?焼身自殺以降、密室となる列車内での安全確保はいろいろと言われはしましたが、現実的には対応できていませんでした。その結果が、今回の事件と言えます。早急に、こうした危機回避のための具体策を現実にしていかなくてはなりません。

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