
引用 マイアンテナ
杉田水脈衆議院議員が月刊誌に寄稿した「LGBTは子供を作らない、つまり『生産性』がない」と主張し、各方面から批判を浴びています。杉田議員が所属する自民党は7月24日「杉田水脈議員の寄稿した内容に関しては、議員個人の見解だと理解しています」と問題にはしない方向のようです。話題となっているのは「新潮45」2018年8月号に掲載された杉田議員の寄稿記事「LGBT支援の度が過ぎる」にLGBTのカップルは子供を作らないので生産性がないと持論を載せたことです。
もともと偏った思考をしており、この人こそマイノリティ。
■保育所の増設に反対していた
世間一般的には保育所が少ないことに対して不満があります、しかし杉田氏は「旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンが息を吹き返しつつあり、そのターゲットが日本になっている」と主張、保育所を増やせというのは、日本を貶める勢力による陰謀、工作活動、世論操作だと説明しています。保育所に関して「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしている」としています。杉田氏によれば保育所を誰もが利用でき、利用できる権利があると考えるのは間違いであるとされています。保育所に通う必要がない家庭の子供は、入れなくて当然なので「自分で何とかするように」と説いています。
■性犯罪に対する見解
20歳代女性の訴えた準強制成交等罪事件に関して「女性として落ち度があった」「嘘を主張した」と強く女性側を批判し「男性の前でそれだけお酒を飲んで、記憶をなくして」、「社会に出てきて女性として働いているのであれば、嫌な人から声をかけられるし、それをきっちり断るのもスキルの一つ」とイギリスの公共放送BBCの番組内で発言しました。杉田氏の言う“スキル”とは、一般の女性が身に付けるべき能力として話をしたのでしょうか?他の主張から推測するに、杉田氏は女性が性的な犯罪の対象となるのは「自身に問題」があり、それを問題とする前に、自分が犯罪の対象となるような場合には自分のスキルでそれを防ぐべきだとしているのです。
杉田水脈の件で怒っていたら「そんなヘンな人放っとけばいいじゃん」と言われた。そう言いたくなる気持ちはわかるよ。ヘンな人と関わると疲れる。面倒くさい。
でも、いま放っといたら「言ってもいいこと」になってしまう。差別を社会が認めたことになってしまう。それは絶対に避けたい。— 志賀らみ (@lgbt_mtr) 2018年7月24日
どうも理解できない思考回路を有している
■LGBTに関して
今回問題となっているLGBT支援に関しても「コミンテルンが「家族」を崩壊させようと日本に仕掛けた陰謀、世論調査である」と主張しています。『新潮45』8月号に掲載された「LGBTのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がないのです。」とLGBTの人たちを差別するような寄稿をしています。この内容でいけば、性的なマイノリティだけではなく『子供を作らない』人たちは“生産性”が低いと指摘しているのと同じです、子供を持たない夫婦や結婚していない独身者は数えきれないほど存在します、そうした人々が結婚し子供を作れるように政治を行うのが政治家の責任なのではないでしょうか、政治家としての務めを果たしていない政治家は”生産性“が低いのではないでしょうか。
今さら、杉田水脈議員にも言論の自由がある、みたいな擁護?論をみたが、それがあるからこそ、あの醜悪な優生思想に基づくLGBT攻撃の文章がメディアに掲載されたのである。それに対して、杉田氏が国会議員を辞めるまで抗議を続けるのも言論の自由である。言論の自由は身分保障を含まない。
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2018年7月24日
■自民党、二階幹事長「人それぞれ人生観ある」
杉田氏の「生産性がない」寄稿問題に関して、自民党の二階俊博幹事長は24日の記者会見で「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と述べ、問題視しない考えを示しました。二階氏は「右から左まで各方面の人が集まって自民党は成り立って。そういう発言だと理解したい」と述べました。いろんな考えがあっていいと、杉田氏の寄稿を認める発言のように思えるのですが、そんなことで良いのでしょうか?杉田氏がある特定の特性を持った人々に対し「生産性」がないと攻撃したのです。これが政治家の発言として許されるのでしょうか、そんな事はあり得ません。政治家が公に自身の考えを主張をする場合には「倫理」「良識」「常識」などを踏まえた上で主張すべきです。今回の月刊誌に関する寄稿は杉田氏の個人の“言葉”ではなく、政治家杉田水脈の“言葉”なのです。あってはならない寄稿です、杉田氏に本当に政治家としての資質があるのかどうか、これから世論と向き合う杉田氏の態度で決まることでしょう。