高野山の宿坊「赤松院」の外人僧侶が外国人観光客へ激辛対応、寺院の本来の姿を説く!

引用 kazual

宿坊とは、お寺や神社の宿泊施設を指します。もともとは、僧侶や参拝者が泊まるための施設でした。現在では一般の観光客の受け入れも増加し、宿泊施設としてのサービスも充実しています。歴史ある建築や美しい庭園を楽しみ、伝統の精進料理をはじめ、座禅、写経、読経といった貴重な修行体験ができる点も「宿坊」の魅力です。宿坊は通常の宿泊施設よりも料金が安く、ほとんどが2食付きのため外国人旅行者の間でも人気が高まっています。しかし、宿坊はあくまでお寺や神社の施設の一つ、ホテルや旅館とは少し違ったところもあります。宿坊独自の環境や、食事に対して外国人観光客からネガティブなレビューが寄せられることもあります。こうした否定的な意見に対し、有名な高野山の宿坊『赤松院』の僧侶が投稿した、歯に衣着せぬ返信が話題となり英紙ガーディアンでも報じられています。

宿坊に寄せられるコメントには誤解も多い

■「宿坊」は「Booking.com」でホテルや旅館と同じように紹介されている

和歌山県高野山にある赤松院は、世界的なホテル予約サイト「Booking.com」に宿坊としてとして掲載されています。このサイトでは、実際に宿泊した人が点数をつけたりコメントを投稿できるシステムになっています。カナダのフリージャーナリスト、メリッサ・マーティンさんは7月23日に予約サイトに投稿されたレビューとそれに対する辛辣な返答をスクリーンショットにしてツイッターに投稿しました。このツイートは7月30日時点で16,000回以上リツイートされ、36,000回以上「いいね」されています。

■宿泊施設としてはサービスの質に問題があるのではないか?

「ここは修業の場」「西洋人だからって特別扱いはしない」マーティンさんのツイートしたスクリーンショットには、宿泊客からの次のようなコメントがありました。「食事は質素なベジタリアン料理」「例えば建築の歴史や教団について、僧侶としての生活などについて英語でもう少し説明してくれたらよかったと思う」このコメントに対し、宿坊側からの返答が「ここは修業の場。当然ながら、食事その他は質素なものとなる」。宿坊は宿泊のための施設ではありますが、修業のために宿泊をする、その為の施設であると返答しています。宿坊は『観光』のための施設ではないのです。

寺院を守る僧侶だから我慢できないこともある

■「宿坊」は修業するための施設のひとつ

さらに回答者は続けます「西洋人だからという理由だけでは特別扱いはしない」「特別に説明してもらう人は誰もいない。これまでもずっとそうだった」「あなたが日本語や日本の文化を理解すればいいだけだと思うけど、でもそうじゃないんだろう。そんなに僧侶の生活に興味があるなら、頭を剃って自分が僧侶になればいい。以上」かなり辛辣な返答となっています、しかし、サービスを求める外国人観光客に対しては、このくらいの表現をしておかないと、今後も「宿坊」を訪れる外国人観光客が「宿坊」を旅館やホテルと同列に考えてしまうかもしれません。

■言い方は過激だったかもしれないが、本気で伝えたかった思い

こうした返信をしていたのは赤松院の僧侶であるダニエル・キムラ氏でした。キムラ氏は15年前に来日、僧侶となって、現在は赤松院で働いています。キムラ氏は「夕食と朝食は菜食主義でこれまで全く食べたことのない味だった。不思議」というコメントに対し「そう、日本の精進料理っていうんだよ、教養のないクソ野郎が」と、非常にきつい罵り語の1つF〇〇〇を使って返信しました。ガーディアン紙はこうした返信コメントをすべて削除しました。これは「Booking.com」が赤松院側に対し、客を侮辱しないように促したのが原因です。当事者キムラ氏は罵ったことに対し謝罪、反省もしており、今後は表現を抑えるとしています。しかし、キムラ氏は急増する外国人観光客の横柄な投稿にフラストレーションが溜まる現状も語っています。日本語を全く勉強せず、挨拶もしようとしない人々が6つ星ホテルのサービスを期待して「宿坊」を訪れるのは、腹立たしいとキムラ氏はガーディアン紙に話しました。自身が外国人であるキムラ氏は、僧院は意図的に質素にできており贅沢などを期待してはいけないことを伝えたかったのだと語りました。日本の僧侶であれば、過激な返信をすることもなかったでしょうが、僧侶らしく我慢しなかったキムラ氏の行為が寺院本来の姿を知ってもらうきっかけになるかも知れません。

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